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歩みの幅が、歩みの母 (後編)

さて、水曜日は「リトルまさまさのこなくそ日記」です(以下略)

今回のタイトルに(後編)と入ってるのは、前編があるからです。
前編は、以下をご参照下さい。ただし!

ただし、前編など読んでられるかい!という気持ちを先回りし、以下の拙文にその差分を詰めました。これで上記リンクは気にせず進めます。

逆に、(前編)を読んだ方は、以下を飛ばして大丈夫です!
そんな奴おらへんか!

-------- ここから --------

兎にも角にも「はっきりわからぬ道のりを、少しづつでも上達していこう」と目論んだ。

”とにかく具体的に動いてごらん。具体的に動けば具体的な答が出るから”
と、相田みつをも言うてたし、と。

そこで「書いてみる」ことにした。これは多分何でもよかったが、自分の持ちうる手段の中で、やろうと思った時にスグ出来たのは、デカかった。

やり始める段階で、それをもってどうしたいのか?は特になかった。

ただ、”おのれの書いたもので、自分のゆくべき道が、ようよう明らかになるような心地もして”といった感じの太宰の一文が、脳裏にあった。

僕はそんなふうに、何かしらの引っかかった言葉を、心のクサビにしているところがある。こんな感じの内容が出てくる作品を思い出したい。
どなたかご存知でしたら、教えて下さい。

書くテーマは、ある程度ノリで「牛歩の旅」とした。

戦略はなかった。強いて言えば、すぐには尻窄みしなそうなもんでいこう、ぐらい。過去の旅の記録が、それなりの分量で生データとしてあったので、こっからやってみるか、というところから。

そして書き始める。まずはガーっと書いて、しばらく休符期間があり、夏頃にまたバーっと書いて、今はしとしと書いている。

やってる中で疑問も出てきた。

でもそんな風に、はっきり答えのないもんを、ああかなこうかな考え、試行錯誤すること。これはきっと僕にとっては、割と好きなことで、続けられそうな気がした。

***

だんだん見えてくること、感じてくること。それは、ある瞬間にパッとひらめくというよりは、少しづつ「思い出す感覚」に近いと思う。

自分の興味の芯のような、薄ぼんやりとした雰囲気。勘違いと確信の間で、遠雷と福音の混じった何かが聞こえる気がする。

「そっちに何かあるんやな?」

それはビジョンと言うには大げさだけれど、自分にとってそれっぽいもの。砂漠の陽炎に揺れるアラビアンナイト。目指すべき目的地。

やっぱそんなんがええよな。そういうのが面白いんとちゃうかなー?という心の描く絵空事の世界。これは夢や幻や。

-------- ここまで --------

どうもありがとうございました。
以下から主題です。

■ 情緒と効率は相容れない

これが僕の思い出したるコンセプト。

情緒と効率は、相容れない(2回目)

さすがに、この脈絡の無さを飛び越えて、膝を叩いて「そうそう!」となる人は、異端児だと思うので説明を差し上げたい。

なぜ僕の人生が、こんなにウロウロするのかを考えると、それは「わからない」からだ。あれやこれやと可能性があり、どれも魅力的に思うと同時に、「別にねぇ」という感じもするから、ボーッとするのだろう。

わからんもんや、と決めてもいいけど、時々感じる、グッとくる感じ。。。

ここで少し視点を変え、俯瞰で眺めれば「何かしらの選択をする時」には、2種類の代表的な姿勢があると思う。

それは「効率」か「情緒」か、である。

***

例えば「旅先の食事」を例に取れば、そこに、2種類の道がある。

”食べログ3.5以上”で選ぶ「効率」の道があれば、
”宿の人に聞くオススメ”で選ぶ「情緒」の道もある。

物事のコスパを求める(不快を避けたい)人には前者が、
出来事に意味を求める(快/可能性を求めたい)人には後者が、

うまくハマりそうな気がする。

僕はいつからか、少しづつ「効率」より「情緒」に惹かれるようになった。そこには、どっかの誰かがこしらえた「数値化された幸せ」を比較検討して消費するより、

自分の肌で感じる「わけもわからん何か」を経験する時に、ようやく「賢明な選択をしないといけない」とか「ミスをしてはいけない」といった呪縛から逃れて、より自由に、楽しく生きられる、そんな可能性を感じるようになったからだと思う。

たとえそれが、少し面倒だとしても。

効率が闊歩する世の中でも情緒で戦いたい。てか、ほっといても世の中はぐいぐい便利になる。出来ることが何もない。驚いてるうちに、季節が巡る。

まあそれでもいいんやけれど。。。

とて、とてー!

せっかくなら何か参加したい。会議に出席したら、あのーと言いたい。ボケなければスベらないけど、ウケもしない。そんな気がする。というわけで。

「情緒と効率」をコンセプトに"情緒の可能性” を見つめる。

それがこのnote全体の「牛歩の旅」が目指す遠い目的地であり、書くことを通じて薄っすらと考えて、その価値が見い出せたら、また書くことを通じてお披露目したい。そんな感じでクリアになった(気がした)ところです。

なあんだ。そんなことか。

***

情緒の可能性、大いに結構。
すきにやりなはれの世界だが、これではテーマがデカすぎる。

動けなければ仕方がない。ほな、動くためにはどうすれば?

それが題名にもしているところの、「歩みの幅」を適切なサイズに決めてあげれば、それが「歩みの母」になる、という仮説である。

そして、その実践をするのが、この後編でやりたいこと。

ようやくタイトルを回収しました。こんな風に、自分が「今知りたいこと」を考えて、生煮えのアイディアを、ひょいひょいご開陳する芸風になっております。ちょっと冗長なのが、悪いクセです。おっと、これも冗長か。

遠くの目的地を目指した「次の1牛歩」

これまでの少しの積み重ねと、遠くのぼんやりとした目的地。その両方が紡ぐ「次の1牛歩」は何だろうか。

いかんせん、遠くがぼんやりしている。そこをもう少し見つめたい。朝の霞を見ながら一歩。

そもそも、「情緒」と「効率」は対の概念として機能しているのだろうか。トレードオフ(あちらを立てればこちらが立たず)なのだろうか?

「情緒」と「効率」で、言葉の次元が揃っていないのではないかという指摘もあるかもしれない。ここでは、あくまで個人的な感覚として、価値観的な対比に耐えうるという前提で進める。

・効率を求めると、情緒は死ぬのか?
・情緒を求めると、効率は下がるか?

ざっくり感覚(直感)には叶うけど、果たして本当か。これらに棲み分けはあるか。効率の先に情緒があることは?あるいは、その逆は?

"情緒の可能性で戦うのであれば、その主戦場を見極めるところから始めるべきなのではなかろうか。

これが多分、次の一牛歩の幅、ネクストモーモーステップだ。
と、問題を「小さくしてみる」

これなら考えられるかもしれない。

ふむふむ。
Q1.)「価値判断における、情緒の主戦場はどこだろう」と。。。

何にも思いつきゃしないよ

まだまだでかい。全然無理や。そんな一歩、走り幅跳びや。
牛が走れるかい!

ということで、もう少し問題を小さくする。

Q2.)「効率的な視点と情緒的な視点は、どのへんが違うのだろう」

まずはそれぞれの相違点を考えるところで、なにか見えてくるか。。。その「ざっくり感覚」を可視化するところから始めたい。

***

効率的な視点 vs. 情緒的な視点

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出来の良し悪しは置いといて、一旦ここから考える。

これを見ると、まずは前提として「情緒的な選択をよし」とするためには、選択した結果のガッカリが「受け入れ可能なもの」に限るだろう。ライフラインに(近いもの)に当たり外れは要らなそう。(※要検証)

また、その結果の「味わい方」に個人差がないものは「効率」が強そうで、感じ方が人によって全然異なりうる(人によって青天井)ものは、「情緒」の活躍するチャンスがありそう(仮説)

たとえば、役所の事務処理は早く確実に済む方がいいし、合コンは必ずしも効率的でないところに妙味があるだろう。

この辺をもとに、Q1.に戻る

Q1.)「価値判断における、情緒の主戦場はどこだろう」と。。。

***

効率と情緒の主戦場

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衣食住を、ミスしてよいと考えるかどうかは、個人差があると思うけれど、個人的には「色々試して多少のミスも構わない派」である。

髪型に関して、石川遼も同じ考えだろう。

ただし、もうひとつ複雑化する問題がある。

Q3.) 打率と長打力のどちらが優勢になるかは、状況次第では?

上の例でいう、食事で考えると

「食事」を(メシ単体)で美味しいものを食べたい、と考えた場合は、人による「味覚」にものすごい差があるとも思えないので、食べログ評価で選択するのは、理にかなっていると言える。

その一方で、

「食事」を(出来事)として味わい深いものが良い、と考える場合は、味がどうこういうより、「偶然出会った人の教えてくれたお店でオススメ料理を食べること」が、とても素晴らしい経験にもなり得る気がする。

なんかこの辺に「ある」気がする。情緒と効率のその先が。。。

さぁて、来週のサザエさんは?

一旦、ここらでストップ。振り返るサザエさん。
どうもお疲れさまでした。

今回の検討で気になったところを、次の「1牛歩」のきっかけと残して幕としたい。

・「常識」的に「効率」の生業と思われているところに活路はないか?
・「情緒」の主戦場が見極められたとして、次に何をどうしていこう?

お粗末でした。

(以上)

よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。