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【幕間⑧】ゲストフォロワー急増の謎

奥飛騨に雨が降り、カラスが濡れている。

久しぶりの、幕間(まくあい)です。

※注 この幕間は、他マガジンの「読み物」的な感じとは傾向が異なり、noteに関することを斜めから俯瞰で書く、そんな一人編集部です。

2020年の最初に書いたとおり、僕は自分の書いたものがどれくらい読まれているかを気にしないことに決めた。

何かを楽しもうとする時に、誰かの目線チラチラなど、下心もいいところで真剣な遊び足り得ない! つまらぬ世慣れた態度をやめよ!

と。

そんな意気込みというか、いくらかは自分を守るためでもあったが、以来「ダッシュボード」を長らく見ることもなく、結果的にはとても平和に過ごしてこれた。

僕にとっての創作の楽しみってのは、どちらかと言えば、ずっと自己満足に近いもんだったんだろう、など思ったりもした。

そうして気にしないことにもすっかり慣れた、この4月ぐらい。何やら様子がおかしくなった。

・・・?

フォロワーが、増えている。
なんだか、これまでのペースではなく、増えている。

これは何かがおかしい。

そんな気にもなり、ついに興味にまかせて調べてみることにした。noteには多分このフォロワー数の変遷をトラックする方法がないので、メールに届いていた「フォローのお知らせ」を分析した(※方法は後述)

「フォローのお知らせ」集計(2020年4月15日時点)

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はい、何これと。
オーバーシュートじゃないのと。

少し記憶を遡ると、2019年の2月ぐらいに始めたこのnote、フォロワー数は当初「4人」程度で安定していた記憶がある。

僕は、彼らをして「慧眼の人」と呼んでいる。

それ以来、時にスキ、たまにフォローと、じわりじわり、30人弱ぐらいまで来ていたような記憶はある。

(※ちなみに上記のメールをカウントした場合には、「アンフォロー」が把握出来ないため、実際のフォロワー数は、実線よりも少ない)

上図の通り、4月1日ぐらいから、ぐいぐいと増えているのだが、増分の内訳のほとんどを「ゲスト」と呼ばれる名無しの権兵衛たちが占めていることは体感的にわかっていた。

データ上これを分解することが出来たので、そのSplitを示した図が以下。

「フォローのおしらせ」タイプ別集計

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先程のTotalが青色。それを構成する、黄色:User(所謂IDありのUser)と、赤色:Guest(IDなしのGuest User)という図になっている

ここで青色(Total)と黄色(User)はほぼ完全一致しており、4月にドンと赤色(Guest)がTotalを引き上げた(だけ)ということがわかる。

つまるところ、「ゲストフォロワーが増えただけ!!」

ちょっと、ホッとしたりなんかして。

とすると、次なる議論は、、、

彼らはどこからやってきて、どこに行くのか

不思議なことに、彼ら彼女らはどこからともなくやってきて、特に何のアクションも起こさない(ように見える)。

フォロー欄に、ズラリと並ぶ、君たち。

どことなくシシ神に会いに行こうとする、乙事主(おっことぬし)の脇を固める、猪を思わせる。

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「スキ」とかつけてくれてるー?笑

出来ることなら話を聞いてみたい。何かのキッカケで出会い、一度でもそこでフォローしようという判断が入ったのなら、その理由を。

肩を揺さぶり「なんでや、なんでや!」聞いて、もし本当に、「なんとなくいいと思って…」とでも言うのなら、個人的には好きでもない24時間居酒屋でビールを1杯ぐらい奢ってあげたいと思う。

***

というのはさておき、

これはあくまで「フォローしました」のメールを数えた(なぜか重複しているものは除いたりして)に過ぎないので、大事なのはそう「継続率」である。これを見てみたい。

User(IDあり)vs. Guest(IDなし) で、
フォローの継続率はどうなっているでしょうか!

それがこちら! じゃーん!

メール数カウント vs. 実フォロワー比較 4月15日時点

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なるほど…。

先の折れ線グラフの右端、4/15日時点の数字が左側「メール数カウント」であり、同タイミングでの実フォロワー数が、右側「現状実在」である。

※なお、両者は名前をマッチさせて調べたが、現存するはずの「現状実在」のうちの10人のフォロワーについて、恐らく「名前が変わった」などの理由で、メールで通知がくる「フォローのお知らせ」の中に含まれておらず安否不明となったため、推定の幅が出ている。

さて、この結果の考察&仮説は以下のとおり。

結果A)Guestフォロワーの継続率が異常に高い(98%超)
 ▶仮説① まだ日が浅い and/or 非アクティブ層のため「アンフォロー」の判断機会が少ない and/or 留保されている
 ▶仮説② フォローすること自体が、何かしらの目的を果たしている

結果B)Userフォロワーの継続率は、2/3程度
 ▶仮説③ Userは使用頻度が高いため「合わない」判断機会も多い
 ▶仮説④ Userはフォロー数を気にする(フォロー数とフォロワー数のバランスを気にしたりして!)

というあたりになり、個人的には、結果A)の仮説②を推している。結果B)については、(ユーザー間での)横の比較をしないと評価が出来ないこともあるので、引き続き、あまり気にしないことにしたい。

ということで、

彼らは、どこから来るのかはわからないが、
とりあえず今のところどこへも行ってない、

ということのようだ。

Remain to be seen.
しばらく様子を見てみよう。

※このゲストユーザーの伸びは、このところのnoteのMAUの増え方に関連がないこともないような気はする……が定かではない。

(以上)

※追記 4/16以降『フォローのお知らせ』がメールで通知されなくなっている。ゲスト急増と関係があるのかもしれない。推測だけれど、これらのゲストは何かしら"機械的な操作"で生まれた偽ユーザー(?)であり、媒体側でユーザーの真偽判定みたいな操作がなされた結果ではなかろうか。
※考察 この大量のゲスト(偽ユーザー)からのフォローの刺激により、『総フォロー数』がインフレする傾向は全体に波及する気がするので、結果として「フォロワー数」の価値が下がり、コンテンツ自体に焦点が当たる、という効果があるのかなと思うと、それはそれで悪くないことに感じる。

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おまけ)メールに届く「フォローのお知らせ」の分析手法について

①Gmailに届くメールを、Google Spread Sheetの「スクリプト」を使って収集する

参考 i.)  https://tonari-it.com/gas-gmail-get-thread/
参考 ii.) https://dev.classmethod.jp/articles/google-apps-script-gmail-to-spreadsheet/

i) のサイト下部の”検索文字列”のところを、”フォローしました”などに置換してRunすれば、サクッと該当メールを書き出してくれた

②メール情報が書き出されるので、そこから気になるフォロワーの名前や、種類を抜き出す処理、および重複の削除などを行う
 ▶この処理はちょっとめんどくさい

③実フォローの情報を抜き出して、②の一覧とのマッチを比較する
 ▶この処理もちょっとめんどくさい。名前が変わる人がそれなりにいることなどがわかる。

よくぞここに辿り着き、最後までお読み下さいました。 またどこかでお目にかかれますように。