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同僚の優しさ(2024年5月21日(火)の300字小説)

「おはよう。今日は寒いねえ」
 職場に出勤してきて、私は同僚に挨拶する。
「最近暑かったのに、今日急に冷え込みましたね」
 後輩は、冬に使っていたひざ掛けを膝に掛けていた。
「いいなあ。私、もう使わないと思って持ち帰ってしまったわ」
「よければ貸しましょうか? 予備もまだあるので」
「助かる~」
 ピーナッツのスヌーピーの描かれている膝掛を借りた。薄いがないよりはだいぶ暖かい。
 その膝掛にお菓子のカスがくっついていて、私は苦笑してほろった。
おしまい

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