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カブトムシ通信(3月)

実は、昨年の夏に家で生まれた大量のカブトムシの幼虫たちの一部を、主にヨーヨーの同級生の5歳の男の子たちの家に里子に出した。

とはいえ実質そのお世話を焼くのはそのパパママというわけで、親同士でゆるく相互に近況報告をしたり質問しあったりする「カブトムシ通信」というLINEグループを作っている。

「ギャー、コバエが湧いた」「これは何でしょうか…きのこ!?」「土替えをしたらモコモコ土の上にあがってきちゃった、どうしたら?!」って感じで、何かコトがあれば、みんなでああでもないこうでもないと言いあいながら、精神的に助け合っている。

そして、サクラが早咲きして花冷えの雪が降ったこの週末、暖かいリビングに飼育ケースを置いていた友達の家の幼虫たちが早くも蛹になってしまった。我が家に残留している9匹と同時期に生まれた兄弟なはずだがこちらはまだ白々としているので、蛹を創るタイミングって、置かれた場所の気温にだいぶ影響を受けるってことなのかな。

この調子では、彼らは、来月には羽化してしまう。日本のカブトムシの成虫の寿命はせいぜい2~3か月なので、これではあまりに早すぎ。夏を知る前に命が尽きてしまう・・・森に返すのは難しいから籠の中で一生を終えることになっちゃうよ。その家には4匹の幼虫がいるから、せめて彼らの間でバランスよくメスオスがいて次の世代に命がつながるといいけどなあ・・・。

世の中コロナなので、カブトムシの一生を思うにも、ちょっと切ない気分になってしまう3月なのでした。





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