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赤の他人に話を聴いてもらうことの効用

人に話を聴いてもらう必要を切実に感じたこと、ありますか。

私は実は、自分自身がそれを必要としたことがありませんでした。もともとが敷居低く何でも友達に話せる性格で、感情の代謝がよくて、澱が滞りにくかったからかなって思っています。

だけど、このたび体のほうの病気を得て、しかもそれが「がん」とかで。そんなパワーワード、聞かされるほうが驚くでしょ。心配しちゃうでしょ?

それにまつわって、かつてなく辛いことも出てきたわけですが、同時に、これはかつてなく人に話しにくいぞと思って。経験を重ねるにつれて、なんでも人に話せなくなるというのは、こういうことかと知りました。

一応、山を越えたんで開示しますけれど、

術後にホルモン療法を続けてるんですが、その副作用があるわけです。それはいわゆる「抗がん剤」よりもずっとマイルドなものですが、具体的には、更年期障害みたいな感じです。

指先がこわばる。体感温度が乱高下する。集中力と稼働力がガクンと落ちて、過去の自分と比べて、焦る。やはり焦るわけです。それで、感情の余裕が削られてすぐイライラするようになってしまって。

一般的に、その副作用は3か月目~半年くらいに一番ひどく感じるものだと言われていますが、それが私の場合、ちょうど緊急事態宣言中で自宅に籠っているタイミングでした。

何回言ってもやらない5歳児とすぐ泣く2歳児はすぐケンカするんだけど、それに要領よく対処できなくて。子供にあたることが3日連続しました。「あたる」とはだいぶ控えめな表現だな…着火したと思ったらあっと言う間に大炎上して、自分でおかしいとわかっていても、怒りが止められなくて。

あ~、これは誰かプロに頼ろう。と、はじめて切実にカウンセリングの必要性を感じました。

そこで、この時期、多くのカウンセラーや臨床団体が無料でプロボノやってるのを知ってはいたのですが、私は自分が毎年(平木典子先生の講座の)受講生としてお世話になっているチーム医療ラーニングが、この時期限定の無料オンラインカウンセリングサービスをしているのに頼りました。

それで凄く助かったので、事務局に承諾いただいたうえでここに紹介します。今日の記事は要するに、誰かに話を聴いてほしい(けどなかなかふみだせない)人向けに、このプログラムを紹介するための記事です。

他にも色々、マッチングサービスはあるけど、誰かにヘルプ・ミーっていうときって、その「誰に?」の壁の高さがすごいですよね。「カウンセラーを自ら選ぶ」というその起点には、凄いエネルギーが必要です。

だから無料だからというより、この団体なら大丈夫っていう安心感から一歩踏み出して、「これこれこういうしんどさがあるんですが…」と主訴を書いて指名なしで(カウンセラのリストは公開されていますが、正直、選ぶ力が無くて)お願いしたら、事務局がすぐに、私ならこの先生が合いそうですが、と提案を返してくれました。

▼事務局の川辺さんと佐々木さん。いつもは(心理職従事者が技術を研鑽するセミナーの)受講生として会っているし、しかもコロナが直接原因ではない悩みですが…と相談をしたら、快くご案内してくださいました。

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それで、お勧めされた仙台けやき館の佐藤先生に、2週間ごとに全3回のセッションを受けたところ、非常に、すごく、とっても、ぼっけえ、もんげえ、でえれえ~楽になって、気分の問題はほぼ解決しました。

我が故郷岡山には「Very」の表現が色々あるのです

▼佐藤先生。もともと企業勤めをされていたところからの転身でフォーカシングや交流分析をなさっているという、私と関心領域の近い先生です。仙台で開業なさっていますが、相性が良ければ物理的な距離を超えて相談できるのはオンラインカウンセリングの素晴らしいところですね。

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3回のセッションを通して実にありがたい効用があったので、本当に無料でいいんですかと聞いたところ(実際、正規料金を払いたいくらいでした)、良いのです、自分も恩返しでしていることなので、うけとったものがあれば、いつか他に返してくださいと仰られました。

そうさせていただきます。Pay it forward ---

私自身も職業として個人カウンセリングを承っています。でも、このような経験をすると、自分は佐藤先生のような価値を提供できているのだろうかと深く考えます。このブログや紹介を通してお問い合わせをくださる方に対しては、今まで以上にその信頼にこたえなければと思います。

じゃあ無料でプロボノすればいいじゃないかと、そういうことも考えもしましたが、そんな簡単な話でもないので、今回はまず、チーム医療のナイスな取り組みを紹介したいと思います。

心療内科一歩手前のカウンセリング、それは赤の他人にただ話をきいてもらう時間です。でも、それでとても助かるんです。すごく価値があると思うから自分もしているわけですが、今回身をもってその確信を深めました。

その入り口に一歩踏み込むのはなかなか難しいという人も、今なら無料ですし、チーム医療は40年以上続いているしっかりした団体なので、それ、助かるかもと思った方は、こちらから詳細を見てみてくださいね。

暗いニュースや悲しいニュースもありますが、

人生、捨てたもんじゃないです。


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