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やさしさは愛ですね

流行に乗って、Netflixの「愛の不時着」で韓流デビューしました。

みんなして自宅にこもっている間、昔の同僚系の友達グループ(つまり、全員外資IT企業勤務、ストロング系のアラフォー女)で相互にドラマのおすすめをしあっていたのだが、途中で誰かが「おかわりの二周目見てる」と言い始めたあたりから、他の皆も絶賛ということが判明し、他の一人も「息子(3歳)の髪型を寄せるつもり」とまで言っているので、では・・・と、腰を上げてみました。

以下ネタバレにならない範囲の感想文です

ヒロインのユンセリは韓国の女性実業家という設定ですが、彼女と恋に落ちる相手…みんなが夢中になっているリジョンヒョクは、北朝鮮の将校です。

北朝鮮ていうと、私はあのパンチのきいた総帥とテポドンくらいしか出てこなかったんだけど、グローバリゼーションから取り残された通信不能具合を逆手にとって、38度線を超えた美男美女の禁断の恋の話の舞台にするとは。

わりと再現率が高いらしい、その町の様子なんかを見るだけでも興味深いんだけれども、見てるうちに癖のある登場人物にどんどん愛着がわいてくる。

就中、皆が夢中になっているリジョンヒョクというのが、劇中「顔天才(韓国語でイケメン)」と言われているのだが、ぶっちゃけ顔だけじゃなく、性格天才・体格天才・武術天才・家柄天才のついでに音楽も天才なんです。

まあ、冷静に考えたらいないからそんなの。という超人設定だけど、いいの、ファンタジーだから。「ナウシカ」が美人で巨乳で戦闘力も高く慈愛に満ち高邁な精神性を備えた16歳であるようなもんだから、いいの!!

みんなの心の不時着ポイントを訊いてみると、「冒頭の軍人姿の冷たい視線に射抜かれた」とか「市場のろうそくのシーンで着火した」とか、案外ばらばら。私は遅めで、中盤の「分かったから、もう泣くな」で堕ちました。ネタバレになるからこれ以上書かないけど以下のシーンです。

やさしさは愛ですね。

もうね、自分より相手が優先。徹底的に。

リジョンヒョクの愛にはそれしかない。やさしい。

ここで突然個人的な話になるけど、

私は昔から自分の深いところに楔のように刺さっている「やさしさは愛じゃない」という言葉を抜かなきゃと思っていてだな。探したらやっぱり「ステップ3」というnoteを書いてた。まだ、企業勤めしていた4年前に。

それは「やさしさを否定するのをやめたいです」という宣言のつもりだったんだけれど、このたび、リジョンヒョクの文句のつけようのないやさしい愛に触れてステップ4、キタ~!ってかんじです。改めて、この4年間、色んな事を積み重ねてきたから、素直にそれを受け取れるようになったんだなと思う。(見る前に、私を良く知る友達に「まきははまらないかもしれない」と言われたが、確かに以前の「はあ?やさしさって食べられるの?」な私であったら、拒絶反応を示したかもしれない。自分を振り返って、そんなことにまで気づかせてもらったので、ひとこと言わせてほしい。

リジョンヒョク、ありがとう!

深夜に最終話をボロ泣きしながら見ていたのを見つけた旦那に「あーっ、妻が韓流にはまってしまった!」と騒がれ、ハングルの物真似で「¥>$!?♂◎」と話しかけてくるようになったのには参ったが。やさしい気持ちで「サランへ!」と返せるくらいには、今の私は癒されています。

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