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芋掘りはプレミアム

保育園に貼ってある秋の野菜のポスターを見て、何気なく「お芋掘りの季節だね〜、行こうか?」とつぶやいたら、そのたった一度を捕らえたヨーヨーが、毎日のようにポスターの前を通るたびに「こんど、ママとお芋掘りに行くよね!」と言うようになってしまった。目をキラキラさせながら。

そこでこれは行くしかないと思って、東京近郊で芋掘りできるところを2〜3箇所あたりをつけて電話してみたら...どこももう、シーズン中は予約でいっぱいだって。

世田谷区の契約農場では、この季節「大根の引っこ抜き」もできるようだけど、やっぱりそこは、お芋がいい...ダイコンには悪いけど、サツマイモがいいのよ...!

芋掘りなんてあっという間に終わるし地味だし、いつでも行けると見立てていたが、甘かった。田舎育ちのわたし、あぁ東京砂漠じゃ芋掘りはプレミアなんだと気がつき、膝をついたのだった。

それにしても、最近、都内のいいかんじの遊び場って、恐ろしいくらい人が殺到するね。数年前とは集中のしかたが違う気がする、日比谷公園のフェスも、代々木公園の花見も。

これはネットの影響、絶対あるよね?広告といっても公民館にチラシを置くとか、タウン誌に掲載するくらいだったイベント情報が、個人の体験ブログやインスタでプロモーションされて、楽しいことを探しているスマホユーザーにブワッと届く。

裏は取っていないけれど、「休日の過ごし方」が、従来の商圏を超えて、価格・サービス比較されるようになった結果、中途半端な商売しているところでは地盤沈下が起きているのではないかしら。(だって、こちらに沸いている人はどっかから引いてきた人だよね)

あと数年もして小さい人達が長距離ドライブに耐えられるようになれば、車でピュッと長野とか山梨とか空気の美味しいところまで遠征するんだが。ん〜、そしたらこんどは東名の渋滞との戦いか。ああ、週末登山の要領で早起きして出ればいいのか。あれこそ、早起きは三文どころじゃない得だもんなあ。やっぱり情報戦だ、情報戦。

しかし、自然豊かな田舎に移住したお友達の自作野菜の収穫SNS投稿を見ると、「...その時まだ東京にすんでいればだけど」なんて考えてしまう、田舎育ちのわたしなのだった。

芋のちょうどいい写真がなかったため、表題写真は、網代でAirB&Bを営むお友達のところに泊まりに行った時の新鮮野菜満載のキッチン。おかみのよしこさんによる地元の食材をいかした手作りディナーは、オプションだけれど絶対につけねば損の美味しさ。そうだ、あーちゃんが腰座ったら、小さい人二人を連れてまた泊まりに行こう。

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