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10時打ち

日本を離れる前に、仲良しの女友達と伊豆温泉に行くことになりました。

以前、ミッツとダイアナとニクヨの旅のYoutubeをみて「サフィール乗りたいね」と言い合った仲なので、ここはサフィール踊り子の個室で、となったのですが、

調べたところ、サフィールの個室ってパッケージツアーでも出ていなくてネット予約もできない、みどりの窓口オンリーの販売なんですね。

それも1ヶ月前の朝10時から予約ができるようになるから、そこを狙って少し前に窓口に行って、必要事項を入力してもらっておいて、時刻が10時00分に変わった瞬間にタァーン!と打ちこんでもらうという「10時打ち」必須の人気列車だとか。

ちょうど区役所に行かねばならない用事があったので、じゃあそれ私やるわと気楽に請け負って、本日品川駅のみどりの窓口に9時50分くらいに行って、久しぶりに列車指定の用紙に書き込み、窓口に並びました。

このご時世なので並んでいる人は少なくて、9時55分くらいには自分の番が来ちゃいました。ちょっと早すぎるかな、でも後ろの人もいないしな・・・と躊躇っていたら、

窓口のお兄さんが「御用を伺いますよー」と。

「あの、サフィールの個室を・・・」と、おずおずと切り出すと、

お兄さんは「あっ、サフィールですね!じゃあ、来てください」と、こころなしか「キリッ」とした感じで紙を受け取り、システムに色々打ち込みながら、手元のタブレットにインターネット時報のOpus版を開くではありませんか。

「3人で4人個室をご予約ということでいいですね?」「はい。」「4人個室が取れなかったら6人個室もあたってみますか?」との問いに、そんな種類があること知らなかったくせに「あ、はい」と答えてしまう私。

「やっぱり人気なんですか?」と訊ねると「そうですね、コロナで個室の人気は高くて、緊急事態宣言が明けてからはもう、すごいですよ。」と、お兄さん。

そうなんだ・・・そこに至ってようやく、大変なものに手を出してしまったことに気がつき始めた私。ボケーっと来てしまったけれども、この初戦に勝てるだろうか。いや、このお兄さんはなんだか当たりな感じがする。

そして、Web時報が「ピーン!」と鳴った瞬間に、お兄さんが「タァーン!」とやって、「はい、とれましたよ。」と。

「やったー!」と思わず言ってしまいました。

宝くじに当選したみたいな喜びに浸る私に、お兄さんは続けて「ああ、もうその日の予約枠は全部埋まりましたね」と、教えてくれました。その時点でチラ見した私の携帯の時計はまだ10時00分だったんで、きっと10時00分30秒くらいでした。

これが噂の「10時打ち」!!!!

はあ、取れてよかった。数分くらい遅れてもとれるんじゃないの?ってナメてたんたけど、遅刻せず窓口に行けてよかった。そして仕事のできる駅員さんにあたって実によかった。ありがとう、お兄さん!

というわけで!来月、サフィール乗ってきまーす。

ちなみに、そのあと市役所に行ったのは、海外移住にむけて子供の予防接種履歴の英文証明書をとるためでした。

近くの出張所でもコロナワクチン接種証明書は無料で出してくれるんですが、子供の予防接種履歴の英文証明書は本庁でしか出してもらえないんです。申請から発行までに1週間くらい時間がかかるのですが、それがないと渡航後に向こうの国で必要なワクチンを1から全部打ち直しになってしまうということらしくて。

移住が一歩づつ現実味を帯びてきました。

やること、山積みです。

サフィールの旅をはげみに、がんばります。

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