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おはようの瞬間

最近、朝一番にベランダの朝顔の花を数え、その数だけ手帳にシールを貼るという小学生みたいなことをしている。

水彩絵具を溶いたような繊細な色合いの花を毎日咲かせてくれて、江戸の人たちが愛でた気分がわかるのだが、今朝、いつもより少し早い五時に覗いたら、今にも咲きそうな蕾が二つ。

そのうちひとつは、先端が3センチほどの星の形に綻んでいて、これはもしかしたら、咲く瞬間が見られるんじゃないかと椅子に座って眺めていたら、

じわじわ、ゆるゆる、気をつけて見てないとわからないくらいのスピードでその星がゆるんで、

ある所で、フアサッ!と音を立てて、大きく開いた。

おもわず、「おはよう!」と声をかけた。

朝のそよ風に力を借りて、お日さまの光に勇気づけられて、

朝顔は咲くんだな。

開きたての花は折れ筋がまだくっきりしていたが、暫くすると、お馴染みのあの丸くてハリのある様子になった。

一輪目(写真右、青)はものの数分で咲いたので、二輪目(写真左、赤)の開花を待ちながらタブレットでこれを書いている。

が、先端の星が3センチを超えるまでにはまあまあ時間がかかるみたい。

朝ご飯の準備があるので、ここらにて。

おはよう、みなさん。今日も世界は美しい。

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