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画像はアンモナイトの化石、「自分を深く見つめ直し、明るい未来へ進む」意味があるそうです。
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2019年5月の記事一覧

剥がれていいもの、手放したくないもの

外資系企業に勤めていた間は日々の業務の基本が英語でしたが、独立してからは、英語を使うことがぴたっとなくなりました。 洋書を読むとか、洋ドラを字幕なしで見るとか、TEDをきくとか、キャリコンの勉強でも求められていないところまで英文サイトを漁るとか、英語力を維持するためにゆるい努力はしているけれど・・・ 思えば、そもそも、外資現役時代から威張れるほど流暢だったわけではなく、英語はいつだってわたしのコンプレックスでした。海外生活をしたことのない自分にとって、英語というのは仕事の

何により生かされるか

最近の仕事でシミジミつくづく思うことがあり、日々の雑事にかまけて流れて行ってしまう前に、言語化しておきたい。 2000年から2016年までの企業人生において、わたしは「上司運」が非常によかった。企業勤め時代の直属の上司を累計すると、3社で20人ほどに上るのだけれど、その中で五指に余るくらい、「あなたにご指南いただいて磨いたスキルやスタンスが、今、独立して仕事を受けられることに直結しています」と感謝を述べたい方がいる。 累計数の異常な多さは、Before iPod時代のAp

カルチャー・ギャップ

先日ドレス・コードについて思うことを書きましたが、わたしが講師としてビジネス・マナーを扱うときに脳裏をよこぎる体験について追記します。 文化による名刺のわたしかたの、ちがい日本は名刺の使用頻度が世界一高い国です。ビジネスの場では、初対面の会議の冒頭に、あいさつ代わりに、ボスを筆頭にカルガモの行列のように名刺交換をしますが、米系文化では特にそのタイミングは決まっていません。会議で一通り話した後、別れる前に「やり取りの必要がある」と感じた相手とのみ交換するというのがわたしの経験

三角測量のすすめ

ずっと外資系で生きてきて、40過ぎて起業して、突然、大手の日本企業とお仕事をさせていただくことが増えてきた私。 いまさらながら多くの人にとっては「あったりまえ」というようなことで、驚いたり発見したりする日々である。 なんどかこのBlogでも告白しているが、研修講師の仕事の中でも新卒研修にデフォルトで盛り込まれている「ビジネス・マナー(特に服装)」を自分が受け持つことには、当初、かなりの違和感があった。 Appleのアイコン・Steve Jobsは、常にジーンズと黒のター