IPOへの苦難の道 ~16~
-規程の運用における内部監査の役割-
上場を目指す上で避けては通れない規程の整備。
必ず上場を目指す際にどの証券会社からも規程を整備してくださいと言われます。
今回はIPOにおける規程の運用について解説します。
規程の"整備"については、何度も何度もしつこくしつこく証券会社から言われるので、とりあえずどの会社も躍起になって規程の制定に取り組みます。
規程...規程...規程...
制定...制定...制定...
この段階でよく会社の担当者に見られる症状
そう、それは…
"規程制定燃え尽き症候群"
恐ろしい症状です。
規程制定とともに何故かゴールと思ってしまうこの症状。
この症状に陥った担当者に嬉々としていつも僕は、
「じゃあ運用どーしましょうか?」
と放つわけですが、すごく嫌な顔を毎回されます。
そう、規程は制定してやっとスタート地点なのです!
ここから"運用"が始まるわけです!
じゃあどうやって"運用"を行うかですが、
僕が毎回利用するのは内部監査です。
内部監査は会社の業務が適正・適法に行われているのかをチェックするのが主な業務なので、
その業務に規程の運用のチェックを入れるようにしています。
IPO上で絶対に運用しておかないとダメな規程の項目を社長命令として改善命令を出し、強制的に運用する手法を利用しています。
これは中々効果てきめんです。
なんせ社長命令ですから。
ふふふ。
皆さんも規程を制定したはいいが、どう運用まで持っていけばいいか迷う時があれば、是非ともこの方法を活用してください!
所属
合同会社UKTGコンサルティング
https://uktg.co.jp/trust/
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