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どうか もう一度…人間だけの生きる知恵

2011年の震災からまる12年たち、
あらためて修復納棺師のお仕事を伝える番組や
記事などをいくつか見ました。

学生の頃に祖父の告別式に出席して
初めて死化粧というものを見たとき、
亡くなってまで化粧する必要があるのかな?
そもそも祖父は化粧する人ではなかったし
似合わないのになー
なんて思っていました。


現世の穢れを清めるため、という
宗教的な理由から行う「湯灌(ゆかん)」
とはまた違います。
感染症予防の意味合いも含む、病院で行うものは
エンゼルケアと呼ぶようです。
また、なにかの理由で1ヶ月以上遺体を保存する必要があるときなどはエンバーミングという処置を行うようです。


いずれにせよ、すでに亡くなった方との
埋葬されるまでの限られた時間、
ごくごく僅かの時間のために
行うものです。


どうしてでしょうか。
どんなに手を尽くしても
亡き人が元に戻ることはありません。

でもこの記事を読むと
死化粧を必要とする方の気持ちが
少しわかるかもしれません。


亡くなった人のためではなく
残された人を救うため。


穏やかな気持ちで
納得して
お別れできるように。

これは日本人に限ったことではないらしい…
死体がゴロゴロ転がってるような国でも
変わり果てた姿を見るのが辛いのは
どんな人種だろうと、同じなのでしょう。

災害で
事故で
事件で
コロナで
最期に会うこともできずにお別れするなんて
納得いかないことでしょう。


👇🏻この記事の
「五感で死を受け入れる」
というフレーズが響きました。

たとえ束の間でも
ちゃんと向き合わないと
存在を「感じ」ないと
お別れできない。


目の前にいる相手の笑顔が見たくて
喜ばせようとする生き物は他にもいるけれど
もうすでにこの世にいない相手に
喜んでほしいと願うのは
きっと人間だけ。

大切な人が苦しそうだと自分も苦しい💧
微笑んでいると
自分も安心するのかな…

残された者のワガママかもしれないけど
本人は化粧なんて望んでないかもしれないけど

残った者が
これからも辛い時間を生きていくための
人間ならではの知恵なんですね🥲



折しも佐々涼子さんの「エンジェルフライト」が
Amazonプライムで公開されるようです。
まだ読んでなかったので観ようかな…
でも映像で観るのは辛いかな😅


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