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気を遣わなくてもいい人々

統一地方選挙を前に
たまたまNHKで観た番組に
いたく感銘を受けました。
その一部が公開されていました👇🏻
10分ほどの動画です。

NHKの杉田さんは  以前の選挙のとき
障害者の方にも分かりやすいニュースを伝えようと試みたものの、たくさんダメ出しを受け😭
今回リベンジしようと思われたそうです。


視覚障害者には
点字や音声ガイドなどの方法があります。
知的障害者には?
前回に引き続き、今回のリベンジで
杉田記者にツッコミを入れるのは
知的障害のある奈良崎さん。


まず基本的に
ニュースの内容が難しいと言います。
奈良崎さんが1番引っかかった所が
「どんな人たちに任せたいか
よく考えて投票したいですね」
という一文。
任せるって何を?


自治体が行うサービスとは
水道の水だったり
ゴミの収拾だったり
学校教育だったり
そして、それらは税金で賄われている
…なんていう
そんな具体的な言葉で表現された内容は
知的障害者じゃなくても
外国人小さい子どもにとってもわかりやすい情報ですよね。


それこそ「やさしい日本語」の目指す
優しさであり、易しさです。

杉田さんは、LLブックをつくる埼玉福祉会も訪れ、視覚的にどこに気をつければ伝わりやすくなるかアドバイスを受けています。

たとえば
文字だけパート と
イラストだけパート に分けて見せることで
画面のどこを見たら良いのか、見る人の視点が定まり内容が頭に入りやすい…なんていうのは
広告とか、YouTubeのサムネイルなどを作る時の注意点そのもので
あらゆる人に通じるポイントだと思います。

上半分がイラスト、その下に文字


ニュースを読む時にブレス(息継ぎ)を入れるように、文字も分かち書きにする。まさに「やさしい日本語」の基本です。杉田さんの「呼吸しているような文章」という言葉が印象的でした。

そして、杉田さんのニュースは
みごとに分かりやすく
生まれ変わりました🌟


私たちは
よほど難しい内容でない限り
ふだん日本語を読んだり聞いたりするときに
考え込むことはありません。
それは、
私たち大多数の(健常者の)日本人の理解レベルに合わせて
世の中の日本語が調整されているからです。
それは私たちがマジョリティ(多数派)である
ということです。


マジョリティは「気を遣わなくていい人々
なのです。


ふだん気を遣わなくていいのだから
四六時中、気を遣わねばならない人に
やさしくするのは当然のことではないかな…


皆さんはどう思いますか?



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