11/1(日)天皇賞・秋レース回顧

今回も安田記念の回顧を私なりにしましたので皆様の参考になればと思います。皆様からもご意見やご指摘などありましたら気兼ねなく、コメント頂ければと思います。

今回の安田記念ですが、ダノンプレミアムが逃げ、キセキ、ダイワキャグニー、アーモンドアイ、ダノンキングリー辺りが番手で、その後ろにウインブライト、ジナンボー、さらにもう一列下がり、ブラストワンピース、クロノジェネシス、フィエールマン、そして最後方にスカーレットカラーとカデナという隊列になりました。

私的には、キセキがゲートをスムーズに出たことと、そのキセキが位置をとりに行ったことで後方になったクロノジェネシス以外は想定通りの展開となりました。クロノジェネシスが本命の私にとってはこれが本当に痛かったです。

それでは各馬の振り返りとなります。各馬によって分量や皆様と見解が異なる部分があるかと思いますが、ご容赦ください。

1着:アーモンドアイ

前走の安田記念ではスタートでやや出遅れたが、今回はスタートを決めると、1つ内のキセキが内に入っていき、空いた外目の4番手の位置をとる。1~2角では位置取りは変わらず、向こう正面では、ダイワキャグニーの後ろで折り合う。3角からジナンボーが位置を上げて来たことで、外から蓋をされるような形になるが、ここでは我慢し、直線を向き前が開いたあたりから加速を始める。直線はじめは馬なりであったが、一度右鞭を入れると内に刺さるまでとはいかないが内に進んでいき、残り400mあたりからは左の鞭をいれ、後方から来たフィエールマン、クロノジェネシスをしのぎ、半馬身差の勝利。
後方から来た2頭に上がりでは負けたが、レース運びや勝ち切る当たりさすがの一言でした、ルメールに導かれ、歴代最多のG18勝を達成したことを素直に祝福したいと思います。
1競馬ファンとしてはジャパンカップに出てもらって、無敗の3冠馬達との対戦を見たいところです。今日の1~4着馬が間隔をあけて出走してきた馬であることと、安田記念で間隔を詰めて出走し、2着であったことを考えるとやはり香港なのかなと思ってしまったりもします。有馬記念も去年の敗戦で、もう一度リベンジということもないだろうし。
アーモンドアイのファンの皆様には申し訳ございませんが、万全の状態でなければアーモンドアイといえども、勝つことが難しくなっているとは思いました。

2着:フィエールマン

スタートでやや出遅れ、クロノジェネシスとともに外からのキセキ、内からのウインブライトに挟まれ後方に下がる。道中も後方から3,4番手で追走し、足をためる展開に。3~4角でクロノジェネシスは上がっていったが、フィエールマンは直線向くまで後方で待機し、残り500m辺りから追い出すと上がり最速で追い込む。ゴール板直前でクロノジェネシスを差すも、アーモンドアイには届かず2着。
結果的に後方で脚をためる展開になったが、それが逆に良かったのかもしれない。昨年までの傾向からある程度の前目の位置につけ、上がりの脚を使える馬に私自身は印を回した為、フィエールマンは消しましたが、スローよりのゆったりとした展開になったことからの瞬発力戦になったことにより、後方にいたこの馬でも届く展開になったことは私の読み間違えでした。後方からになっても焦らず、脚をため、直線で伸びてきた馬と福永騎手がさすがでした。次のレースは有馬記念になると思いますが、軸候補の1頭としておきたいと思います。最後に余談ですが、直線で舌を出して走っていることは驚きました(笑)。

3着:クロノジェネシス

フィエールマンと同様に、スタートでやや出遅れ、外からのキセキ、内からのウインブライトに挟まれ後方に下がる。道中も後方から3,4番手で追走する展開に。3~4角ゆっくりと位置を上げていき、直線は外に持ち出し、追い込みをかける。外から上がりの脚を使うも、アーモンドアイには届かず、後から追い込んできたフィエールマンにも差されてしまい、3着。
今回の私の本命でしたが、スタートで出遅れ、キセキと内の馬に挟まれ、下がってしまったことで前目の位置をとれなかったことが響いた結果だと思います。
フィエールマンの脚も素晴らしかったですが、先に動いたことで、フィエールマンにも差されてしまいました。
アーモンドアイを逆転できる馬は、安田記念のグランアレグリア同様にアーモンドアイと未対戦の馬かつ若い馬だと考えて、そこでクロノジェネシスを選びました。それでもアーモンドアイのほうが勝つ可能性が高いとは思っていました。
求めすぎかもしれませんが、クロノジェネシスがアーモンドアイに勝つには、アーモンドアイよりも前に位置をつけ、上がりの脚は同じくらいかそれ以上の脚を使わなければ勝てないと思っていました。
戦前の予想では、小回り巧者や道悪巧者としてみられ、軽視されていましたが、私自身としては以前の北村騎手のコメントや戦歴からも、道悪でも能力が落ちないだけで、良馬場も対応できると考えていて、その結果が証明されたことは嬉しかったです。
昨年の牝馬クラシック路線から追いかけてきたこの馬に思いが入れ込みすぎたことはあったかもしれませんが、本命にしたことは後悔ありません。次走は香港か有馬記念になるかと思いますが、ぜひ有馬記念に出走してもらいたいです。もちろん人気になると思いますが。。

4着:ダノンプレミアム

馬具(ブリンカー)を付け、外枠から出していき、ハナを切る。単騎で逃げる形になり、前半スローで、中盤は流れ、最後は瞬発力戦となる展開を作り出した。3~4角辺りから直線を向くまで、後ろの馬が来るのを待ち、直線を向いてから追い出し粘るも、上がり上位の3着以内場に交わされてしまい、4着。
やはり前に行った時の川田騎手はうまいなと感じました。この馬自身としては、前走は前々走の渋った馬場での影響が出たための凡走で、人気落ちは美味しいと感じていました。休み明けは得意な方だと思うし、昨年の好走からも2000mは対応できる範囲内。ここで馬券になってほしかった。
次走はマイルCSになるかと思うが、今回逃げてしまったことやレシステンシアやスマイルカナが出てきそうなことを考えると、この馬自身は番手でも問題ないかと思うが、取捨が難しい1頭になるかと思います。

5着:キセキ

2走続けて出遅れていたが、今回はスタートを決める。スタート後はやや強引に内へ入っていき、前から3番手の位置をとる。その後も番手でレースを進めるも最後は瞬発力戦になり、この馬には分が悪かった。
昨年のアエロリットが逃げた展開や一昨年のキセキ自身が逃げた展開か、またはキタサンブラックが勝ったような年の馬場であれば、より好走できたと思う。

6着:ダイワキャグニー

スタートよく出ると逃げようとするも、外から来たダノンプレミアムが前に入ってきたことでややブレーキをかけざるをえなかった。瞬発力戦になったとはいえ、ダイワキャグニーが6着に来たことからも基本的には前目にいないと勝負にならないことがわかる。(フィエールマンとクロノジェネシスの能力が際立つ。)
前走が重たい馬場であったことの影響も多少はあったかと思います。

7着:ジナンボー

大外枠からのスタートであったがアーモンドアイの後ろをとれる絶好の展開に。3~4角で上がっていき、アーモンドアイにプレッシャーをかけるも上がりの脚が切れるタイプではないので、アーモンドアイや後ろから来た馬にはあっさりと交わされてしまった。
覚醒とまではいかないが、能力を安定して発揮できているとは思う。

8着:カデナ

いつも通り、最後方からの競馬に。上がりの脚を使えるタイプだが道中の流れがスローで瞬発力戦になったとはいえ、小倉記念や大阪杯など小回りでの好走が目立つだけにここでは厳しかったか。田辺騎手のコメントでも忙しかったとある。

9着:スカーレットカラー

同馬主のカデナ同様にこの馬もいつも通り、最後方に。周知の事実だが、前に行ってしまうと脚が溜まらないとのことで後方に位置どったが、やはり後方からでは厳しかった。昨年の府中牝馬Sでのパフォーマンスや事前の調教から、穴人気している感もあったかと思います。牡馬混合戦を使った回数は少ないが、好走歴もなく、G1の上位の馬と比べると能力が足りなかった印象。

10着:ウインブライト

長期休養明けの初戦がこのメンバーは厳しかった。もとより叩いて良くなるタイプだし、次走は香港になると思うので、連覇に期待したい。松岡騎手とウインブライトは個人的に好きなコンビなので復帰してくれたことがうれしい。

11着:ブラストワンピース

終始ラチ沿いを走り、ロスのない競馬をしていたことはよかったが、馬が成長しているか絞り切れていないのかわからないが大きすぎると思う。戦歴からも1枠1番での成績はわかるが、斤量が58kg以上や相手が弱化した場合しか好走歴がない(勝った有馬記念を除く)ので厳しかったか。

12着:ダノンキングリー

スタートよくでて先行するも行きたがっている印象(折り合いを欠いている状態)だった。直線でも早々に手応えがなくなってしまったし、原因は不明とのこと。この馬自体が小さく(今回のメンバーではクロノジェネシスよりも小さく、最軽量)斤量に敏感で58kg以上になるとちょっと厳しかったのかなといった印象。血統的にも早熟血統で、輸送も厳しいとなれば今期のG1戦線では厳しいのかなと思います。。戸崎騎手とのコンビも好きなので、またどこかの舞台で好走してくれることを祈っています。

最後に

もはや古馬のG1ともなると、適正により、能力が発揮できる場所は異なるかと思いますので、次走の狙い馬として挙げることは致しません。
あえて挙げるとすれば、フィエールマンとクロノジェネシスは複数回G1を制していることもあり、能力の絶対値が違う領域にいたと思います。それぐらい今回の向かない展開で能力を発揮したことは驚かされました。言うまでもないかと思いますが、今後もG1に出走してくる際も注意が必要かと思います。
来年の天皇賞・秋に向けての備忘としては、基本的には前に位置をとり、上がりの脚を使える馬。1600mからの距離延長組。1800mでの好走馬は1800m巧者として切ること。G1での複数回勝馬。前哨戦を使っておらず、間隔をあけてきた馬。上記の馬を狙いたいと思いました。

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