犬の効用

ずっと更新を怠っていたけど、誰か待ってるわけでもなく、誰にも知らせているわけでもないから気も楽。とは言え最近感いったこともあるので書き記していこうと思う。

姪っ子の抱える身体的な苦痛が地元の病院では対処できなくて、昨年末東京の病院で診てもらうことになった。たくさんの科でたくさんの先生が情報共有して取り組んでくれたけど、年初の再診で今のところ外科的処置は見合わせ、とりあえずペインクリニック科で疼痛対策だけしてもらうことになった。

そんなどんよりムードの中で姉が富士市のブリーダーさんから仔犬を入手したのだ。姪っ子は元々犬好きだったけど、子供の頃飼っていた犬と遊ぶことはあっても世話することはほとんど親任せだったはず。でもそんな姪がとにかく可愛がり、一生懸命世話をする。自分の子供のように愛情をいっぱい注ぎ、躾もちゃんとしようとしている。自分の体が大変な時に大丈夫かしらと遠目に心配していたんだけど、これがその逆。ワンコが来てからというもの痛みの訴えが聞こえてこない!もちろん痛みがないわけではない。でも感じ方に変化が出て来たんじゃないだろうか。

仔犬だから目が離せなくてそこに心が集中してるし、年末に仕事を辞めてストレスから解放されたのも事実。でも病気の根本原因は消えるものでもなく、痛みの発生も今の身体状況から避けられないことも変わらない。それなのにワンコがきてからというもの、確かに本人の痛みの捉え方が少し変わったようなのだ。家庭の中でもワンコの周りでいつも笑顔いっぱい、癒しの波動が半端ない。

これは姉も同じ。仕事終わりの帰路も家で待つワンコのことを考えると足早になる。運転嫌いな姪が車を出して姉の職場にワンコとお出迎えなんて日もある。姪だけじゃない、姉もめちゃめちゃ癒されている。

昔読んだ本で「風邪の効用」っていうすごくいい本があった。風邪を好機と捉えて自力で向き合っていった先にある様々な効用。意味合いは違うんだけど、シンプルに、これは犬の効用なんだと思う。犬ってほんとにすごい。

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