見出し画像

イギリスのクラブ活動における日本とイギリスの違いとは?

お父さんです。

このブログは地元の公立中高で学び、地方大学を卒業した庶民派お父さんがひょんなことから子供二人の都内私立小学校受験を経て、またまたひょんなことで子供たちがイギリスのボーディングスクールに合格するまでの道のりを綴っています。

今回の記事について                                      
今回の記事は、入学したイギリスの小学校でのクラブ活動について書きたいと思います。前回の記事では学校でのスポーツについて書きましたが、は学校外のクラブ活動について色々と書きたいと思います。具体的にどんな感じで通うのか、何を学んでいるのかについて色々と整理しながら書いていきたいと思います。
皆さんの参考になれば嬉しいです。


本日はクラブ活動について書きたいと思います。クラブ活動と聞いて皆さんが思い浮かべるのは、

①学校の放課後にやるものと(学校が運営)
②学校外の地域のクラブチームに入ってやるもの

の大きく2つに分かれると思いますが、イギリスの場合は大体②しかありません。学校でやるものはあくまでも授業の一環としてのスポーツで、興味があれば地域のクラブチームに入って特定のスポーツをやるイメージです。

日本と比べて似たところと違うところがありますが、似ているところは
■地域のクラブチームに入ってやる身近さや地域のコミュニティ感。
一方で違うところは
■複数のクラブチームに入る事が一般的な事。

です。例えば日本だと一つのスポーツ(野球とかサッカー)に集中して週末のクラブチーム(例えば野球)に入るのが一般的なパターンだと思います。一方でイギリスの子供たちは、2-3つのクラブチームに所属している事は当然で、我が家の息子もサッカーとラグビーチームにはずっと所属してました。

息子は一時期サッカーとラグビーに加え、テニスとクリケットもやっていて、なんと週末に4つのスポーツクラブのハシゴをしていた時期もあったくらいです。週末は土曜日午前中はサッカーで、日曜日午前中はラグビーという感じで、各家庭もお父さんが連れてきているパターンが多いです。我が家も私が一生懸命息子をクルマで連れて行ってました。正直申し上げて平日よりも週末の方が忙しいくらいです、本当に。それで顔見知りになったお父さんと少しずつ会話をするようになるというパターンが多いです。

あと共通しているのは、学校の体育の授業の時と同じく

「まずは楽しむことが大前提」

という考え方です。日本の少年野球にありがちな、声の大きい&態度の大きい鬼のようなコーチが 「おーい、今のボール取れるだろ!何やってるんだ!」みたいなスタイルはゼロです(最近はもう無いのかな)。あと意味不明な声出しも無いです。しかし日本の少年野球の練習風景でよくある「ウェーイウェーイ、声出していこうぜ」みたいな声掛けって何の意味があるのでしょうか。。


クラブ活動のブリーフィングのイメージ

どちらかというと私もあの感じはちょっと苦手なので、このイギリスのスタイルは自分の性格にも合ってると思ってました。さてイギリスの場合、コーチは基本的なスタイルは

「まずは子供がした事を認める。そして子供を従わせるよりも対話を促す」 事だと思います。

基本的なスケジュールとしては、午前10時くらいに集合して30分程度の練習をした後、1時間くらい試合(ゲーム)をして、試合後のレビューをまたコーチと共に15₋20分くらいする感じです。ざっくり2時間くらいです。私もその様子をコーヒーを飲みながら見ているのですが、まず練習は最初かなりグダグダです。ただコーチが「ナイス!」とか「Well done!」とか掛け声をかけながらやりますので、10分くらいすると少しずつ子供たちもノッて来るようで、割と真剣になってきます。

その軽い練習のあと、試合に入ります。イギリスで面白いのは小さなクラブチームのグラウンドでも大体カフェがあって(移動式カフェが出ています)、対戦相手の保護者含めて、みんなコーヒーや紅茶を買って飲みながら観戦するスタイルです。応援はどこの国も一緒で、ゴールすると保護者はめちゃくちゃ喜ぶ感じはまったく同じ。試合が終わると車座になって「今日はコミュニケーションは良かった。でも負けた。なんでだと思う?」みたいな感じの会話がコーチと子供たちの間で繰り広げられます。

必ず出ている移動コーヒー屋さん

会話を聞いていると結構ドキドキしてしまうのが、子供たちが名指しで特定個人を出して「お前があのときディフェンスに戻らなかったせいだ」みたいな事を平然と言ってる事です。ただそれに対して名指しされた子も整然と言い返す感じなのですが、何と言うかそこの前提としては、お互いに冷静に物事を捉えている感じがあることです。個人の名前を出したりすると、日本だと後で色々とシコリが残るなぁと思ってしまう(私の英語理解力のせいかもしれないですが)事もありますが、割と冷静に会話されているのが記憶に残ってます。コーチもその辺のきわどい会話になった際の誘導の仕方は心得ていて、「なぜそう思うのか、○○だけじゃなく、その前後のチームの動きに問題は無かったかな」みたいな感じのコメントを頻発させて良い感じで落ち着かせていました。

このように、イギリスのクラブ活動の場合は
■楽しむことがまず大事
■そのため練習はそこそこにして、試合をどんどんさせる。特定の子供だけじゃなく、全員が同じくらいの時間出場する
■コーチのスタイルは上から目線ではなく、対等目線
(コミュニケーション重視)

のような感じです。
今日も読んでいただき、ありがとうございました。皆さんの参考になれば嬉しいです。続きはこちらです。


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?