Moodswings In This Order 5.Nerves/ガラスに描かれたスマイルは誰が？
ふと、思ったんです。
MITO1もMITO2も、正直そこまで深掘りしてない記事を書いてたんですが、このMV内でガラスに描かれた顔が2種類あるんですね。
１つは彼女の指が見えるので彼女が描いています。もう１つは描かれた後の状態なので誰が描いたかはわからなくて、でもきっと彼女だろうなと思って見てました。でもちがうんじゃないかって。
このMVは、↑の記事でも書きましたが、
"Dope Lover"の続きで冒頭に曲が流れています。
"Dope Lover"は、↑でも書いているように、イアンとMITOがいつも以上に混在していて私もよくわからない感じになっていました。彼女も自分もお互いを傷つけてしまうんだけど、離れられなくてまた戻ってきてどんどん深みにはまっていってしまう２人（３人か）。
そしてついにこの"Nerves"でその恋人を手にかけてしまうという。
MVのおさらい
A dope lover you are（最高の恋人さ 君は）
A broke lover he was（壊れた恋人さ 彼は）
記憶がはっきりせず何が現実で何が夢かもわからなくなってしまってるようです。
バスルームでふと我に返ったような描写。
IAN：When did it all satrt? I can't remember
（いつから始まったんだ？何も覚えてない）
薬を手にするも飲まずにケースを落としてしまいます。
そしてMITOにスイッチ。
彼女と山にデートに行って楽しそうな回想シーン。
急に神妙な顔つきになったイアン。彼はイアンではないようです。
私はここで彼女を殺めてしまったんじゃないかと思いました。
人目を避け、山に遺棄…。着ていたコートも脱いでいる。上にかぶせたのかも。トマトスープ缶のイラストは血を暗に意味してる？
この左目を隠した舌ペロは、ガラスに描いた絵と一緒です。でも絵は左目がバツじゃないからイアンを指してるのかと思ってました。
曲中、態度が悪いのはMITOです。唾を吐いたり中指を立てたり。
このMV、私はいろいろ思うところがありました。MITOが血だらけで鏡に映っているシーン。
どんな惨殺したらあんな返り血を浴びるんだよ！と思いませんか？
愛していた恋人を殺さなきゃいけないなら、苦しませたくないし、体に傷を付けたくないというのが人間の感情です。（サイコなら違うかも）
もし山でやっていたのであれば返り血を浴びていないので説明がつきます。
そしてすぐにあれは返り血じゃないんじゃないかと思ったわけです。
でも明確に恋人を殺している描写はないですが、やってしまったんだろうと、そこは見ている人の想像に任せるといった感じでしょうか。
車に揺られる中目を覚ますイアン。
山の時と服装が違うので後日でしょうか。スイッチしてたから記憶も無いはずです。山でMITOにスイッチして事を起こし、その後誰かと会ってその道中誰かの車の中でイアンに戻ったんだと。
そしてサビのシーンでは血をシャワーで流しています。
I’m getting, getting little nervous (Nervous)
（ちょっと緊張してるんだ）
I’m getting, getting to the surface (Surface)
（もう隠せなくなってる）
彼女にした事を思い出し自暴自棄になって自分を傷つけているようです。
ちょっとここで冒頭のガラスに描かれた絵に話をもどしますが、
2つの絵のうち、舌ペロの絵は彼女が描いたんじゃないと思ったんです。
どうしてそう思ったのか。
①角度
最初に出てきた指付きのシーンは、窓の外の夜景が微かに見えるのでイアンの部屋のどこかで、彼女が家に来た時曇ったガラスに絵を描いている時のシーン。彼女の右側にいるイアンの視点です。
次に舌ペロの絵のシーンは左側から撮ってます。
②照明の色
舌ペロの絵のシーンの色味が、鏡をにらんでる血だらけのMITOがいるシャワールームの鏡と同じ照明の暖色系なんですよね。あと、MITOを映す時も、MITOの左側から撮ってます。だからMITOが描いたのかなって。
そもそもこの絵が先に描かれてたのかな？とも思いました。
なぜなら、彼女が描いた絵のシーンにうっすらと前の絵が残っているように見えたんです。
それで２枚を加工してみました。
動画の加工が難しいので速度を0.25に変更して見てもらえると嬉しいです。
先に描かれていた舌ペロスマイルを基準に、彼女が描いた方をオーバーレイして、反転させたらガラスの拭き跡もなんだか一致して見えました。
実際には、ガラスの反対側に描かれた絵ではないと思いますが、MITOがミラー越しで映っているのと一緒で、彼女の描いてる絵もMITOのミラー越しのような構図なのかなと。
彼女との思い出がどんどん溢れてきますが、自分がしてしまった事を理解して荒れ狂うイアン。
最後は完全にMITOのモノクロになってしまいました。
表現として〈殺してしまった〉としていますが、恋人との別れをそれで表現しているんですね。
ちょっと強引ではありましたがこういう解釈もまた、ファンとしては考えていて楽しいです。
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