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水陸両用/晴雨兼用

髪を切りに行った。切る前はかなり前髪重めで邦楽の若手ロックバンドみたいな雰囲気になっていた。
私は髪型によって印象が変わることには抵抗がない。それどころか、色んな振れ幅がある人間だと思ってもらえるほうが良いと思っているので切る時はだいたいバッサリといく。
切った後の仕上がりはラッパーといったところだった。誰の掌中にも収まらないぜ。

散髪して家に帰った時、鏡を見てちょっとショックを受ける現象があるが、今回は無かった。短いなーと思いつつもしっくり来たし、髪はいずれ伸びるし、なにより違う髪型に挑戦した自分をいいなと思えるぐらいには大人になった気がする。同じ髪型を指定しても切る人が変われば仕上がりは変わるし、以前はそこに憤りを覚え髪を切りに行くことにストレスを感じていたが、今はそれも楽しむようにしている。あ〜あなたはそういう解釈ね。とかあんまり前髪のボリューム減らさないタイプね。とかを考えながら切って貰っている。

帰りの電車に乗るため財布の中を弄っていると、10円にRと書いてあった。こわかったのでその10円はすぐに切符の券売機に吸い込まれていった。

日傘が欲しい。晴雨兼用じゃなくていい。折りたたみ傘に雨を凌ぐ効果は期待していないし、折りたたみ傘程度で防げる雨なら傘はいらないと思っている。でも水陸両用の短パンは好きだ。川に入れるからね。入らないけど。

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