あわいの景色(「車のいろは空のいろ 白いぼうし 読書感想文」)
空を飛べると信じていました。
雲に包まれたいと思っていました。
たんぽぽの綿毛を追いかけて、つつじの蜜を味わいました。
夕立後の土の匂いに分け入って、草木のジャングルを冒険しました。
渡り鳥の歌を聴きながら、落ち葉の布団で眠りました。
舞い落ちる雪をそのまま食べて、夜空の星に手を伸ばしました。
草木も花も星も動物も、みんなと話ができました。
感じたことのひとつひとつの風景が、心の奥に沁みてゆきました。
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たくさんの知識を身につけて、大人と呼ばれるようになりま