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ごくたま日記

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ごくたまに書く日記です。
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#公園

春眠

公園の自然散策路をゆっくりと歩きました。 木立の道は、ゆるやかな上り坂でした。 新緑の空気を吸い込みながら一歩一歩進みます。 木漏れ日を体いっぱいに受け止めようと、両手を広げます。 指先が、道に沿って咲き誇る薄紫のツツジにあと少しで触れるところでした。 そうやって進んでゆくと、高い木々に囲まれた小さな広場に出ました。 見上げると雲ひとつない空でした。 空の手前で風が吹いているらしく、梢がゆれていました。 広場の隅に、木のベンチがありました。 そこに腰掛けることにしまし

寒空と感覚

いつもの公園に行き、いつものように子どもと遊び、いつものように僕だけが途中でへばりました。 冬の陽が当たる公園のベンチで、1人だけの休憩をしました。 ***** 座りながら、両手をポケットに入れ、肩をすぼめて、ぼーっと前を見ていると、なんだか公園がひっそりとしているように感じました。 決して、人がいないわけではありません。 ***** 奥に見える遊具のゾーンでは、すべり台やブランコで遊ぶ親子連れが見えます。ベビーカーや子供用の小さい自転車もいくつか置いてある。

秋陽

家の近くの公園の広場に、ひときわ大きな1本の木があります。 もう、すっかり秋めいて、その木の葉っぱも色づいていました。 風が吹くと、まるで桜の花びらが舞うように、色づいた葉っぱたちは、秋風に乗って散っていきました。 ***** 公園で遊んでいると、その大きな木の梢に、キラキラと光るものが見えました。近づいて見上げてみると、1枚の葉っぱでした。かろうじて枝にぶら下がって、落ちそうで落ちない1枚の葉っぱでした。 その葉っぱは、風が吹くたびに、くるくるくるくるとまわります