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マッチングアプリ備忘録③〜年下公務員くん〜

こんばんは、うきわちゃんです。
外の空気がだんだん秋めいてきて、秋が好きな私は嬉しい気持ちと秋が始まってしまう焦燥感で最近はぼうっとしています。

また新たにアプリを通して会った人のことをつらつらとやっていこうと思います。

共通点がほぼない人とは会わないほうがいいのかもしれない

少し前までなら、共通点のない人からのいいねに関してはマッチングを避けていた。なぜならば好きなものが合わないと私はどうしても「噛み合わない感」を感じてしまうからだ。

そういうポリシーを持ってマッチングアプリを利用していたけど、最近Tくんの記事を書いてTくんも共通の趣味がない相手だったことを思い出し、「まあ物は試しか…」という気持ちでマッチングしてしまった。そんな彼が年下公務員のAくんだった。

お盆前くらいからやり取りを始めたが、1人目のKくん(ずっと敬語だった人)と同じような感じで、当たり障りのない話題で特筆すべきことはなかった。かなり偏見で言葉が悪いけれど、公務員ってこだわりがあまりなくて特にやりたいことがないけど社会的地位や経済的な安定はほしいみたいなネガティブなイメージが強い。したがって、言ってしまえばAくん自体にあまり興味がわかない感じだった。

THE 当たり障りのない人

それでもやり取りを重ねていけば、当然実際に会う流れにはなるわけで。いつものように会ってもつまらないかもなと懸念してどうしようか迷ったけれど、どうにか自分を奮い立たせて行くことにした。

私の職場の最寄り駅まで来てくれるとのことだったのでお言葉に甘えて場所はすぐに決まった。待ち合わせに現れたのは線が細めのAくんだった。身長は私とさして変わらない。目線はほぼ同じである。店自体は決めていなかったので飲み屋街をぐるぐる歩いて、バルのようなお店に入った。

店に入って1杯目のビールに口をつけるまで顔が良くわからないというのがこのコロナ禍面接の難点である。通常ならば遠目から相手を確認して完全にやばそうだったらそのまま帰れるところを、今の情勢だとみんなマスクをしているせいで相手の特定すら難しいこともあるし結構なギャンブルになりかねないと思う。

1軒目ではお互いあまりお腹がすいていなかったので、軽いおつまみとビールやカクテルで2杯ずつという感じだった。旅行の話や仕事の話をした。Aくんの仕事内容にあまり興味がなかったので、私から何か質問することは少なかった印象がある。逆に私はエンタメ寄りの仕事をしているのでAくんに興味を持ってもらって質問攻めにあった。そんな感じで2時間足らずを1軒目で過ごし、店を出た。この時で確か21:00ごろだったと思う。

甲斐性のなさは年齢かいでたちか

1軒目を出た後、近くにあった公園で飲むことになった。あと1時間くらいで帰ろうと思っていたので、ちょうどよかった。私は350mlの缶チューハイと水、Aくんは500mlの缶チューハイをコンビニで買った。1軒目のお会計もこのコンビニでの会計も全部A君が払ってくれようとしたので、意外とAくんは高給取りなのかもしれないなと思いながら、コンビニの分は私が払った。お金をたくさん稼ぐ男に魅力を感じられる女だったらいいのになと思った。私は完全に売れないミュージシャンとか、どちらかというとそういう意味での甲斐性なしな男性に惹かれがちなところがある。悲しい。

経済力とかそういった意味ではAくんから頼りなさみたいなところは感じなかった。でも、どことなく雰囲気が頼りないというか、一緒にいて安心感がなかった。これまで年下であっても頼りになるなと思える人に出会ったことはあるし、一番最近付き合っていた人も年下だ。だから年下がダメというわけではないと思うのだが……。そんなことを考えながら、公園で缶チューハイを飲みほした。

帰り際、なぜか握力の話になり、Aくんに手を差し出された。「握ってくれたら大体の握力わかるから」だそうだ。私はそこでもう気持ち悪くなってしまった。変に断ることもできず、結局握手のようなことはしたが、なんとなく「ああ、無理だ」という感情で胸が埋まっていった。今でもあの時の気持ちを思い出すと、うまく言えないけど心がウッとなる。

駅までの道のりで完全に心が閉じた

私は基本的にあまり駅のホームまで送ってほしくないタイプである。使う路線が違うのなら道の途中で別れて1人で駅に向かいたいし、乗る電車が違うのにホームまで送ってもらうなんてナンセンスなのである。それは「そんな事させたら相手に悪い」というしおらしい感情ではなく、「ついてくるな!」という怒りにも似た感情なのである。

それを踏まえて、私とAくんは使う路線が違うし家も反対の方角なので、公園で別れて各々の駅に向かおうと提案したが、Aくんがなぜかついてくる。そこで完全に嫌になってしまった。お酒が入っているので露骨に嫌な顔はしなくて済んだが、重ねてAくんが道中に美術館に行きたいとかおしゃれなカフェに行きたいだとか‟次のアポイントメント”を思わせるような言動をし始めたので私はますます辟易する。適当に相槌を打ちながらやり過ごすしかなかった。

やっとA君と別れて電車に乗り、家について寝ようとしたときにA君からLINEが来た。その内容はあろうことか俗に「俺通信」と呼ばれるようなものだった(写真付き)。私は深いため息をつきながら、一応おごってもらった恩もあるので、お礼と軽い俺通信の受けコメントだけを送って次のメッセージを促さないような形で返信をした。

しかし、翌日もAくんからのLINEが来てしまった。既読だけつけてスルー。ブロックしようかとも思ったけれど、何でもかんでもすぐブロックして終わらせるのはよくないというどこかのネットの記事の受け売りでブロックするのはやめておいた。

その後の話

今思えばその時点でブロックしておけばよかったのかもしれない。今日、AくんからまたLINEが来た。今週末また会ってくれないかという内容だった。それを見てわたしはまたウッとなった。まだ既読をつけていないが、これからもつける予定はない。

私は何回感じなくてもよかった「ウッ」を今週感じているのだろう。考えたら嫌になってきた。

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