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2/2 理想の暮らしを考えるWS


WSにご参加くださったみなさま、ありがとうございました!

実はこのWSは「自分の理想の暮らしがすんなり決まる」ということは全く目的としていません。

理想の暮らし、すなわちいま、自分がどう生きていきたいのかを考えることは、そんなに簡単なことではないのです。

“すぐに答えを出すこと”
が良しとされた時代を生きてきたわたしたちにとって、「わからない」ことはしんどいことかもしれないですね。

片づけとは、自分のいのちへの問いかけでもあります。
わたしのいのちは、どう生きていきたいと言っているんだろう。そのために、なにを残していけば良いのだろう。

おうちにあるモノたちに触れ、問いかけ、考え、感じる。その過程を通して、少しずつ「ほんとうに大切にしたいこと」を感じることができるようになれば嬉しいです。

「わからない」から出発できる

散らかったおうちは、自分の欲を抑え続けた結果であるとも思っています。

自分がどうしたいのか、より、なにをすべきなのか、どうすれば評価されるのか。そうやって生きることの方が普通です。そうしてだんだん、自分がなにをしたいのかがわからなくなっていくのは、当たり前のこと。

1960年代に、日本でウーマン・リブという、女性による女性解放運動がありました。彼女たちが語ったこともまた「女たちよ、欲情しろ!」ということでした。

とにかくヤラネバナラナイモノ、ヤッテハイケナイモノは何もない。ヤリタイコトだけをヤロウ。(略)何をしたらいいのかワカラナイ人は、そのボーゼンとした自分ーいつもやりたくないことばかりをやってきて、遂にはなにをやったらいいのかワカラナクなった自分ーを、ありのままに見るところから出発しよう。

荒井裕樹『凛として灯る』

どう生きていきたいのか、わからない。なにが必要なのか、なにを捨てたいのかも、わからない。

だからこそ、片づけをするんです。

問いによって視点が変わる

今回のWSの目的は「“理想の暮らし”がすんなり決まること」ではなく、今回の“問い”によって「暮らしの視点が変わる」ということです。

WSの中で、たくさんの問いを投げかけました。

質問を受けて
スラスラ書けたこと。筆が止まったこと。
ウキウキしたこと。苦しくなったこと。
あたまで考えていること。心で感じていること。

いろいろな感情があったと思います。

「理想の暮らし」を考えていたのに、TODOリストになっていたり。
本心ではない、「こうあるべき」理想の暮らしを思い描いていたことに気づいた。理想の暮らしが、こうあるべき暮らしになっていて、その状態で片づけを始めることのほうが、怖いことです。

今回のWSを受けて、暮らしの視点が変われば、これからの片づけで選んでいくモノも変わります。より本質に近いモノの選び方ができるようになります。そして判断はどんどん洗練され、自分の内側の感覚に近づいていきます(いのちの声が聞こえるということ)

正直、今回のWSで「進んだのか、進んでないのか、わからない」「余計モヤモヤした」という方もいるかもしれません。そりゃそうです。わたしたちは、いままで見てきたところとはまったく別の視点から、生きることを捉え直そうとしているのですから。大きく揺さぶられておきましょう。

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