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孔子と箸🥢

昨日呟いた「箸はすごい」🥢。第1章は〈なぜ箸なのか。その起源と初期の役割〉という構成で、どういう時に箸🥢を使うか、匙や手食もあった等色々述べられていて、46Pに、五穀とは何を指すのか…という事について

子路(孔子の弟子)は、師について歩いていたが、いつのまにか遅れを取ってしまった。やがて一人の老人に出会った。老人は、背中の籠に苗を入れていた。子路が尋ねた。「ひょっとして、師の姿を見かけませんでしたか?」老人は答えた。「あんたの四肢は弱ってて、とても農作業などできんだろうのう。鍛えなきゃいかん。おそらく五穀の区別もつかんに違いあるまい。ところで、あんたの師とは、どんなお方かの?」老人は、そう言いながら苗を植え始めた。

バックが冬の田になってしまった😅

正確に言うと、

一人の老人が、肩にかけた長い杖の先に竹籠をぶら下げているのに出会ったので、子路は尋ねた。
あなたは先生を見かけましたか。
老人。手足も動かさず、五穀の見分けもつかない男。それななんで先生か。
そう言うと、杖を立てかけて、せっせと田の草をむしった。(『論語 下』吉川幸次郎 角川ソフィア文庫より。一部、漢字に直してある)

である。『論語』微子篇の中の一章(本当は、この後もかなりあるが、後略)。

五穀とは、大体何で調べても、🌾米、麦、粟(あわ)、稷(きび)豆🫘とある。こういうのを総称してミレット類というらしいが、古代では、ミレット類を食べる時は箸🥢は使わない、とされていたようだ。

小学館の「21世紀こども百科 もののはじまり館」の食器の項には、箸🥢は3800〜3100年前に中国で作られた、とあるが、できたころの箸🥢の写真は、竹のピンセットみたいだ。約2300年前には2本のはしもできた。とあるが、孔子の時代は約2500年前だから、ピンセット状の箸だったかも⁉️

食べ辛そう😅

もっとも、もののはじまり館は2008年刊だから、その間に、発掘や研究が進んで、孔子の時代にも二本の箸だったって事になるかも。

まだ読み進めている途中なので、ここまででござる😁。

Art Set 4で描いた子路と箸🥢。箸🥢は油絵タッチで。子路はパステル画タッチで。

                 🐻

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