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アセ💦る孔子②

前々回と同じく、仕官に焦る孔子の話。
『論語』陽貨篇より。

佛肸、なんかヘンな奴(笑)。
地図は、『完訳 論語』井波律子 〜より

佛肸(ひっきつ)という、晋の家老趙鞅(おう)の家臣らしい人物が中牟(ちゅうぼう)のまちで反乱をくわだて、孔子を招いたのです。
孔子はそれに応じて行こうとしました。このまえの公山弗擾は季氏に仕えていた人ですが、こんどは晋の家老に仕えた人物から招かれたのです。
そしてこんども行こうとしました。反乱をおこした側の招きに応じようとしたので、またしても子路は不機嫌です。
➖不善をする者の仲間になってはならぬ、と先生もおっしゃったではありませんか。
 それにたいして孔子は、
➖たしかにそうは言ったが、この世にはいくら磨いてもすりへらない堅いものがあり、いくら黒く塗ろうとしても白いものもある。
 と答えています。それが私であり、本質は変わらない、と言っているようです。
 それでも子路にはわからないと思ったのか、
➖私はひょうたんではないぞ。あそこにぶらさがって、まずいので誰にも食べられない、あのひょうたんではないぞ。
 と、つけ加えました。

『論語抄』陳舜臣(中央公論新社刊)より引用

 ところで、ひょうたんって中をくり抜いて器にするくらいしか、利用法を知らないけど、食べてウマいものなんだろうか?

                    🐻

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