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「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」気になったところまとめ

「機動戦士ガンダム ククルス・ドアンの島」を見てきました。
以下ネタバレを含みますので、注意してください。
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冒頭現地調査の際、なぜガンペリーに逐一情報共有しないのか(行動の優先順位がおかしいように見える)
冒頭で島の現地調査をする際に、無線が生きているにも関わらずカイもアムロも情報をガンペリーに伝えていない。
カイは島に子供が居ることを伝えていないし、アムロもザクの足跡を見つけても伝えていない。

ザクの足跡を見つけた際にガンペリーに伝えるのではなく、カイの声がうるさいから無線を切ってしまうのは「物語に動かされている感」が出てしまっている。(行動の優先順位がちぐはぐに見える)
足跡を見つけてからドアンザクが出るまでの間長過ぎるため、緊張感がない。

下記流れの方が緊迫感が出るように思う。
カイの声がうるさく無線を先にきる→ザクの足跡を見つける→無線をつけようと手を伸ばしたところでドアンザクに絡まれる

ドアンに捕まったあとアムロがガンダムを探しに行くのも「行動の優先順位」がちゃんと描かれていないため唐突に見えてしまう。

アムロとドアンの目的設定不足
アムロがガンダムを探す切迫感やドアンがなぜアムロを治療して生かしておいているのか、目的がしっかり設定されていないため、Cパートの連邦とジオンの捜索部隊が島に来るまで「なぜその判断をしたのか」が伝わりづらくなっているように見える。

子供を増やした意味がない
TV版から子供を増やしたことで前半パートのテンポがかかり悪く、話が全く進まない。
各子供のリアクションを毎回きっちり見せてしまっているため一つの物事に対していちいち時間がかかってしまっている。(全体的にリアクションをきっちり描き過ぎている)
その間物語が進む(なにかしらの情報が得られたり、関係性が変わったりする)こともないので、デメリットの部分が強調されてしまっている。

子供を増やしたことがただ増やしただけにしかなっていないため、キャラクターの掘り下げも薄く、結果的にカーラとマルコス以外印象に残らなくなってしまっている。

MSが爆発しすぎ
MSの演技プランや演出方法は作家性によるところなので、特に言うべきではないと思っているが、「やられたMSがどこを攻撃されても爆発する」というところはさすがに気になった。

頭を撃ち抜かれたり、コクピットを撃ち抜かれたGMが大爆発するのは「エンジンを攻撃したら大爆発する。コクピットのみ撃ち抜けば爆発は抑えられる」というファーストガンダムのMS描写を踏襲できていないため、リアリティラインが下がってしまっている。

軍法会議はどう切り抜けたのか
そこを描くのは映画の終わりの空気感もあるし、テンポも悪くなるので描かないのは問題ないが、ホワイトベース隊の独断作戦にて

足をやられたガンキャノンx1
不時着したコアブースターx1
首が吹っ飛んだGMx1
大破したガンキャノンx1

上記の損害が出ているがどうやって対応したのかは、気になった点ではある。もしかしたら修理せずホワイトベースのドックに鎮座しているのかもしれない。


*****

MS戦はかっこよくできていたし、ホワイトベース隊が活躍する貴重なリメイク映像なので好きな部分もありましたが、気になる点もいっぱいある何とも形容しづらい映画でした。

以下好きなポイント
・MS戦全般
・Cパート以降
・アムロがガンダムに再度搭乗する際の圧倒的な強さの演出
・灯台のライトがガンダムを照らすところ
・ファーストの音楽をリアレンジして使っている
・安彦顔で描かれるホワイトベース隊

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