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#たまこラブストーリー
「たまこラブストーリー」に学ぶ演出技法 【物理的な距離と心の距離】
映画においてキャラクターの心の距離感を描く際に様々な方法があるかと思います。たまこラブストーリーでは、たまこともち蔵の心の距離を物理的な距離感や接触で描いています。
一般的に言われるパーソナルスペースなどと同じで、キャラクター同士の距離感などが親密さの表現になっています。
告白シーン
たまこラブストーリーでは、TVシリーズであるたまこまーけっとでたまこに対する気持ちを伝えられなかったもち蔵がつい
「たまこラブストーリー」に学ぶ演出技法 【時間のずれたシンクロ】
映画において、同じ場所や同じ立ち位置に配置されることや、同じセリフを違うタイミングで喋らせることで時間的な距離感を心理的な距離感や対比に使われたりします。また同じセリフでも前後の積み上げによって違う意味をもたせることができます。
たまこラブストーリーではたまこともち蔵がバラバラに喫茶店にてコーヒーを飲むシーンがあります。
そのシーンでは同じ立ち位置に両キャラを置くことですれ違っている印象を与えて
「たまこラブストーリー」に学ぶ演出技法 【状況におけるライティング】
以前映画において「ライティングで心のすれ違いを描ける」という記事を書きましたが、たまこラブストーリーでもライティングで心理状態、物語の状況を描写しているシーンがあります。
通常時のライティングとライティングを変化させることによって、そのカットを際立たせたり、キャラクターの心理状態を表現したりすることができます。
たまこラブストーリーではたまこともち蔵の恋愛を描くなかで、相手に気持ちを伝えるかど
「たまこラブストーリー」に学ぶ演出技法 【立ち上がる演技の意図】
映画やでは話をしている状態から、話の途中で立ち上がったりする演技が入ることがあります。
その際のセリフや立ち上がったあとの演技や立ち位置の変化などで意味合いを付加することができます。
たまこラブストーリー中盤で、北白川たまこと朝霧史織が二人ベンチに座った状態で話をしているシーンがあります。
引用元:たまこラブストーリー
史織はたまこに、受け入れ先は決まっていないけど夏休みにホームステイするこ
「たまこラブストーリー」に学ぶ演出技法 【風景描写で別れを描く】
たまこラブストーリーでは、高校3年生になった北白川たまこと大路もち蔵、その同学年の友人たちを中心とした物語となっています。
みな高校3年生であるため、卒業後の進路の話が随所に出てくるのですがそのたびに風景描写を使い、別れを象徴的に描いています。
別の行き先
たまこを中心とした仲良し女子4人組の卒業後の進路を話しているエピソードで、空には飛行機雲と飛んでいる飛行機があり、川面には木の枝がつくった
「たまこラブストーリー」に学ぶ演出技法 【動かなかったものが動き始める】
京都アニメーション作・TVアニメ「たまこまーけっと」の続編にあたる劇場アニメ作品「たまこラブストーリー」の演出技法を解析していきたいと思います。
TVシリーズであった「たまこまーけっと」ではデラ・モチマッヅィという鳥がストーリーを回す役割をしているように見えて、実際にはキャラクター同士の距離感は変わらないまま物語が終わってしまいます。
その続編である「たまこラブストーリー」では、その変わらなか