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悪なき殺人

混乱させられ、うまくまとめられ、、
心に響くサスペンス映画だった。

ある日、女性が行方不明になり、、、何故か巻き込まれる5人、、それぞれにシナリオ・ストーリーがあり、、それらは次第に纏まっていく、というような、内容。

同性愛、夫婦間を超えた性的な関係、不変の愛、叶わぬ愛、社会的な関係などなど、、みんなそれぞれが抱く疑問、愛とはなんなのか?

本作のこれは原題で原作小説のタイトルでもある、『Seules les betes(Only the Animals)』を意訳している。

動物は何の見返りも求めず、ただ好きだから愛している。しかし本作の登場人物たちは、各々が見返りを期待して「愛」を求めてしまっている。その皮肉が原題に込められていると言えるのではないだろうか?

劇中での、怪しい黒魔術を操るサヌー師の言葉、「愛とは、無いもの与えること。快楽とは、在るものを与えること」が実に響く。
偶然と勘違いが起こす、まさかの必然。自分たちの努力の結果すら偶然の産物だと思えてしまうほど、呆気なく、虚しいと感じてしまう。

『偶然には勝てない』
『愛とは、無いもの与えること。快楽とは、在るものを与えること。』
#movie

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