見出し画像

オーダーウクレレへの道〜4〜

七里ヶ浜ウクレレスタジオの三井 達也さんにウクレレをオーダーしています。

今回はウクレレの木材についてどのようにオーダーしたのかを綴っていきたいと思います。

まずはウクレレのトップの木材です。これは事前にいろいろと調べていきました。

基本は見た目で考えていました。
今メインで所有しているテナーウクレレ2本は、ハワイアンコアです。そのうちの1本のSonny-Dは、色の濃いコアです。
なので、今所有しているウクレレとは違うウクレレにしたくて、見た目が白っぽいウクレレにしたいと決めていました。

白っぽい木材となると、スプルース、マンゴー、カーリーメイプルなどを考えていました。
カーリーメイプルも美しくて迷ったのですが、決めたのはスプルース。スプルースの中でも、「ムーンスプルース」にしたいと思っていました。
「ムーンスプルース」とは、新月の日に伐採されると特別な品質になると言われる木材だそうです。害虫などがつきにくく、疫病などに強くなるとか。なかなか神秘的なストーリーがありますよね。
ということで、トップは、ムーンスプルースでお願いしました!

サイドとバックについては、馴染みあるハワイアンコアでお願いしました。
音色の相談をしたときに、軽い木材のほうが良いかもしれないとのことで、色の薄いハワイアンコアに決まりました。
色が薄いと軽い、濃いと重くなるそうです。
確かに、Sonny-Dはかなり色が濃くて重いです。なるほど〜と頷くばかり。

サイドとバックにお願いしたハワイアンコア
杢目も美しい

「これでやりましょう」と三井さんが持って来てくださったのが、上の写真のハワイアンコアです。
実際に板の状態で見せてもらえたのはとてもテンションが上がりました!
この部分が、バックになって、ここでサイドを取って、ヘッド、ピックガードはここで…と説明してくださいました。(そうそう、ピックガードもつけてもらうことにしました。)
説明してもらったら、バァ〜っとウクレレになるイメージが見えて、興奮してしまいました💦楽しみすぎます。

ネックは、マホガニー。フィンガーボードとブリッジは濃い茶色の中に黒い木目が渋くてかっこいいウエンジでお願いしました。ウエンジは堅くて衝撃や曲げにも強く、耐摩耗性にも強い木材のようです。

ネックについては、三井さんは芯を入れて作ることが多いようですが、今回は音色の相談の上、芯抜きでやってみましょうとのことでした。この辺りのことは、素人にはよくわからないので、三井さんにお任せです。
芯を抜くと、例えばネックが反ってしまいやすくなる恐れはないのかなど心配に思ったことを質問してみましたが、大丈夫とのことでした。細かなことも、気になったら質問すると安心させてくれる三井さん。こういうやりとりがとにかく楽しいんです。オーダーならではですよね。

あとは、デザインです。
サウンドホールのインレイをどうするか?ボディにインレイを入れるかどうか?ビンデングの色は?ペグの色は?ヘッドのデザインはどうするか?などなど。
決めることがたくさんあります。全て、自分で決められるのは、オーダーならでは。
どっちがいいか、どっちが好きか、他のパーツとのバランスは動画?などなど。ひとつひとつ自分の感覚を探して、判断して決めていく過程はとても楽しかったです。

いろんな寄木細工の中から選びます

こだわったのは、寄木細工を入れること、三井さんのブランドマークを入れることでした。
寄木細工は、三井さんならではのデザインではないかと思います。箱根の伝統工芸の寄木細工は、金太郎アメのようにいろいろな色の木を集めて作る模様がとても繊細で美しいです。

などなど、サイズから、木材、細かなデザインを決めて、1時間半くらいかけて、オーダーの打合せは終わりました。

オーダーが終わって、記念撮影

次回は三井 達也さんからお聞きした制作過程について綴っていきます!


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?