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謎解き日本一決定戦Χ2023決勝戦にて頭で考えていたことまとめ(前編)

おいたくです。
今回は僕が謎解き日本一決定戦Χの決勝戦で考えていた事をまとめました。決勝戦を戦っていた前後や最中に僕の思っていたことや解答の思考経路を書き連ねたものですので、各問題の傾向や解き筋について詳しく知りたい方は荒本(ナゴマ)さんが非常に丁寧に書かれていたのでそちらの記事もオススメします。

また、今回の記事では謎解き日本一決定戦Χ2023決勝戦のネタバレを多分に含みます。まだ見ていない方はTVerで見逃し配信をやっているのでこちらからご覧になってからこの記事をお楽しみください。

ここから先、ネタバレが含まれます。







まもなく始まります。

収録前後は何をしていたのか、1人で閉じ込められた脱出謎解きで何を考えていたのか、2回あった超早押しの全く違った経緯、そして最後のあのシーンの真意など時系列順に話していこうと思います。

※あまり長くなってしまったので
(前編) 決勝戦収録前日〜2ndラウンド前半
(後編) 2ndラウンド後半〜収録後+おまけ
の2本立てでお送りします。

それでは始まり始まり〜




決勝戦収録前日

関西民である僕は万が一に備え、収録日前日に前乗りして応援団のyuchの家に1泊することにしました。

早めの新幹線に乗り、予約した公演の時間よりまだ余裕があったのでまずは前大会優勝ペアのけーおんさん、無策師さんが制作した周遊謎解き「新麒麟伝」でゲン担ぎすることに。予想以上のボリュームがありながらも3時間半で何とか全てクリアし、急いで下北沢へ向かいここでyuchと合流。

タンブルウィードの「環魂葬賽遊戯」も成功し、最後に軽い前夜祭をしながら練習と称してリドラの週2謎「都道府県謎解き」の早解き対決をして勝利し、準備は万端!3連勝という最高のコンディションで当日を迎える事ができました。

収録日〜謎解き開始まで

無事に目が覚め準備を整え、スタジオに向かいました。その道中でどんな謎が出題されるか予想したりせっかくならサインもらえたらいいなぁと途中で色紙とペンを購入しました。しかし、結局サインをもらうチャンスは一切ありませんでした。

また収録に向かう際、今日一日はある心構えを貫くことを決めていました。それは、

「謎が解ける8人のためにリドラが用意した特別な謎解き公演を遊びに行く」

要は、勝ち負けよりも特別な非日常体験を楽しもうと言う事です。(前回の記事を読んでくれた人ならこれが何かに似ていると思うはずです)

結果的に、この心構えでいたことがTV番組の収録という大層な場でも緊張せず、自分の実力を120%以上引き出せた最大の要因で、あの超早押しにもつながったと思います。

スタジオ前でもう1人の応援団takeと合流し、スタジオ入場。すぐ応援団と別れた後、ファイナリストの控室へ案内されそして8人が1つの部屋に集まりました。

最初はカメラもあったからか各自で準備をしつつ収録を待つといった雰囲気でしたが、荒本さんが高井茅乃さん制作のボドゲ「マジワルワード」を持ってきた事でこれは話しかけるチャンスだと思い「僕それやったことがないので一緒にやりませんか」と聞いてみた所、快く承諾。

遊んでいる内に気がつけば全員集まって和気藹々とルール外の遊びを考案したり、全員で1枚謎を添削したり、この控室でルーム型をするならどんな仕掛けを作るか考えたり、といった和やかな雰囲気に早変わり!一応ライバルではありますが、みんな謎解きが好きなんだというのはめっちゃ伝わってきました。

そしていよいよ現場入り、大勢のスタッフに囲まれながらセットに入ると、去年TVで見た景色が目の前に。解答席に着きそこで解答パネルが機能するかどうかなど最後の機材確認があり、それが終わると同時に松丸くんや今田さん達が現場入り。遂にOP収録が始まりました。ほとんど使われてなかった軽い選手紹介があり、いよいよ決戦の火蓋が落とされました。

※今田さんがOPの流れを確認中、解答席の僕たちを見てスタッフに「ファイナリストはいつ入るの?」と質問。全員があまりに大人しくしているから解答席にいる人がスタッフかと思われたみたいです。

1stラウンド お笑い謎解き

最初は去年のような小謎を解く問題だと予想していたのでいきなりお笑い謎解きと言われたときは少し面くらいました。しかし、TVでしかできないジャンルの謎解きから始まったのはとても嬉しい誤算。心構えの通りまずは楽しもうと思っていました。

☆第1問

 記念すべき第1問はマヂカルラブリーの漫才を見て、7つ集めると願いの叶う玉の最後の隠し場所を答える問題。
松丸くんから「ひらがな5文字で答えてください」という早速意味深な説明がありつつ、マヂカルラブリーのお笑いがスタート。
(以下『』内の文は僕の脳内で考えていたことです)

最初の「みんな」はあまりに話の展開的に自然すぎてスルー。(マヂカルラブリーのお二人の違和感の消し方うますぎる)

次に「ファイト」と言ったあたりから
『もしかしてドレミの歌かな?』
次の「幸せ」で
『絶対そうだ!ドレミの歌で5文字になるのは「あおいそら」だけ!

ここで答えに確信を持ちLOCKすると3位、まあまあ順調な滑り出し。残った時間は間近でお二人の漫才を楽しみました。謎に影響がない様一言一句間違えず時間もきっかり150秒で終わらせるなんてプロの芸人さんってすごい!
ここで1位でLOCKした岡本さんの不正解により順位が1つ上がり2位に浮上。1問でも落とすと一気に厳しくなるという戦いだという事実を目の当たりにした瞬間でもありました。

☆第2問

 続いて長宗我部松丸良吾くんが尊敬する謎解きクリエイターのAKI-MARUが商店街を巡って閃いた謎を解く問題。(これが今回僕が1番好きな問題です)映像問題はどこにヒントが隠されるか分からないのでメモは必須。

(AKI-MARU登場)
『もう面白い』
(後ろ姿が映る)
『あの服の後ろ、ピンクのバツみたいな模様あるな、絶対使うしメモしとこう』
(買い物シーン)
『ダミー情報も結構あるな、でもとりあえず色々メモしよ』
(「酢」と「スイカ」を買ったシーン)
『そういえばイカも買っていたからこれは使いそうだな』
(さらに「葉」を拾ったシーン)
『ハサミや葉巻とか「は」のつく物いっぱい持ってたな、謎は足し算の謎だな』

とここまでが解答開始前の推測。
そして解答開始。しかしここで1つ疑問が浮かぶ。

『結局、どれを使えば答えになるんだ?』
『ハサミも葉巻も作れない、ほかに「は」のつく物あったかな?でも耳なじみがない』

35秒経過、AKI-MARUが焼き鳥を食べるシーンが映り、
『串だぁ!そして白紙だぁ!』

ここでようやく気づいてLOCKするも6番目というちょっと不安な結果に。何とか正解をもらいまぁ不正解よりはマシと思いつつ次で取り返したらいいやとすぐに切り替えました。
なぜなら、僕にはあの情報をリドラが使わない訳がないという確信があったからです。
順位を1つ落とし3位、1st最後の問題に挑みます。

※改めて番組を見ると「紙」ではなく「白い紙」と言っていました。さらに、「今持っている物で謎を作ります。」と言ったシーンでちゃんと焼き鳥と葉を手に持っているんですよね。そして「答えも持っている物になる」と言ったときはちゃんとカバンの方を見ているんです。細かい伏線が多すぎる!

☆第3問

引き続きAKI-MARUからの出題。

しかし2問目が終わった後も考えていたことは
『1問目からずっとあった服の後ろのピンクの模様はどうやって使うだろう?』

そこであえて3問目のメモには新しい紙を使って、2問目のメモをいつでも見返せるようにしました。

(リドラの社内で好き勝手暴れまくるAKI-MARU)
『めっちゃ面白い』

そして問題に入る直前のシーンでカラフルなマグネットとピンクのペンが映り、そこから一気に思考が動きました。

『マグネットにピンクがないから間違いなく服を使う!』
『さらにマグネットにある文字でできそうなのは「カバ」と「カニ」!』
『つまりこれらをダミーとして使うなら少なくとも「カ」は使いそう!』
『つまりピンクの「メ」を使う2文字の動物はカメしかない!僕はリドラを信じる!』

ポイントなど一切気にせず、「カメ」と記入しLOCK!(2.1秒)
これが1つ目の超早押しの経緯です。勝ち負けを意識しながら挑んでいたらおそらくこんな風には押せなかったでしょう。メモと心構えが役立ちました。

※この早押しについてうんてんさんの「見所作ってくれて嬉しかった」という旨のツイートを見て、少しでも貢献できて良かったと僕も嬉しくなりました。

完璧な推測と心構えのお陰で、無事1位通過で1stラウンドを突破しました。

2ndラウンド 呪術廻戦謎解き

次にやって来たのは去年無かったアニメとのコラボ謎解き。僕は呪術廻戦ほとんど未履修だった(キャラの名前が分かるくらい)のですが、呪術廻戦からこの番組を見ている人達からすると新規撮り下ろしは嬉しいだろうな〜など思いつつストーリーを見てました。

前半ステージ
前半はいわゆる漢字バージョンのインク謎、あまり得意なジャンルではなかったので少し身構えながら解いていました。

☆第1問

問題を見て最初に思ったのは、
『漢字で漢字を隠すなぁ!!』
視聴者の皆さんだけでなくファイナリスト達も全員ちゃんと同じ事を思っているんです。
怒っても仕方ないので問題に集中。

『まず赤い「早口」が見えるな。』
『その上の枠の中に「約」が多そうだから漢字とその個数を使って言葉を導く問題だ。』
『後は右枠に多い漢字を探して数字と組み合わせ言葉になるものを探すだけ。』
『「嘘」が複数見つかったので「ろうそく」だな。』

とここで解答LOCK。
結果、全員正解ですいとんさんとほほ同時の2位通過できました。

※この問題は思考のショートカットができます。嘘が多そうだと分かると左の法則から数字は2文字の読み方である可能性が高く、さらに複数個あるので「いち」は除外。複数読める「ななorしち」や例示で使われた「はち」は考えにくいので「さん」「よん」「ろく」からのみ調べるだけで答えが出ます。

☆第2問

1問目で大体の構造は把握したので、もう少し早く解けるかなと思いながら問題に挑戦。

『最初に「ちからもち」と「たからもの」が見えてこれは漢字を辿って中を読む謎だ。』
(徐々に暗い漢字が消えていく中、)
『「田」、よくわからない文字、「俳」、四角に入った「苦」、「者」が一列に並んだものが見えたな』
『これは「俳」「苦」で「はいく」しか読めそうな答えがないからこれが答えかな』
と解答を記入しLOCKした0.5秒後、、、、

「俳」から「非」が消え「イ」が出現、

『やらかした〜〜!!』


例示が出てくるのも遅かったこともありカタカナで読むことに一切考えが至らなかった結果、凡ミスをやらかしました。(この時のやらかしたという顔もバッチリ映っていました。(TVerの33分20秒辺り))

他の4人はちゃんと確信を得れる時間まで待ってから解答をLOCK(偉い)。
当然、4人は正解なので前半ラウンドは僕だけが唯一の不正解者となりました。

このラウンドで落ちたかと思いながら、ランキング変動を見るとギリギリ4位でストップ!
『あぶねー!!』
1問目の貯金のおかげで0.9秒差という超接戦で前半ステージを突破しました。

このステージの反省点は1問目で余裕をかましてしまい2問目を軽率に答えてしまったこと。勝負を決める場面では無かったのでここはもう少し落ち着いて答えに確信を得てから解答すべきでした。

波乱の前半ステージが終わり、そして五条先生から告げられた次のステージは、
「脱出謎解き」
いよいよ楽しみにしていたステージがやってきました。

後編に続く

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