見出し画像

2年ぶりのフランクに会いに行くために(キャッチミー再演前の私)



2024年4月29日

「岩本担てキャッチミー好きですよね」と深澤担に言われた数時間後キャッチミーイフユーキャンの再演が決まり全く眠れなかった4月29日明け方。
何とかチケットがやってきまして。2年前の記憶を呼び戻しておこうと思い大阪に向かう新幹線で必死に書いています。
さて博多から新大阪に着くまでにスマホでどこまで書き上げられるんでしょうか。鬼さんこちら!

私とミュージカルの話

そもそも私はミュージカルが好き。
人生で初めて見たミュージカルは両親の知人の方から譲ってもらった劇団四季のライオンキング。当時幼稚園年長か小学校低学年の頃でしたが圧倒されたことは今でも覚えているくらいです。サークルオブライフのシンバが生まれたシーンを、崖に見立てたソファーに立ち人形を持つという真似をしばらくしていた20年以上前の記憶もあります。
その後地域の子どもミュージカルを観て自分もやってみたい!という気持ちで実際に舞台にも数年間立っていました。(ダンス経験者が多かったり歌が上手かったりする子がほとんどのためずっと脇役)

高校では友人に誘われて演劇部に入部。音響や照明も少し手伝ってみたり小道具も作ってみたり。脚本を書くことはできなかったけど、それなりにいろいろやって楽しかったです。

そんな人生を送っている私はミュージカルもストレートプレイも好き。立つのも裏方も観るのも好き。今でも近隣で気になる舞台があってチケットとタイミングが合えば足を運んでいます。

アイドルオタクと舞台

舞台が決まるとチケはさておき浮かれモード

とはいえ私は今、舞台鑑賞よりもアイドルオタクがメイン。そんな私が好きな人(以下、自担)がミュージカルするとなるとスマホ投げちゃうくらい嬉しいです。事務所主催ではなく外部のミュージカルになると歌も指導してもらえるから今後のお仕事にも活かされると思うと興奮しちゃいますよね、本当に。
ちなみに私は新規なので愛と青春のキップは観劇出来ていないことが「もっと前から好きでいたかった」と思うことの1つで。だからこそ2年前にキャッチミーが決まったとき何がなんでも入る!そんな気持ちで申し込んだ気がします。

私の好きな人の好きなところ

私のことご存知の方ならよくお分かりだと思うんですが、私は未だに自担のどこが好きでこんなにオタクしてるか分かっていないです。
周りからもなんで好きなの?って聞かれるし。なんなら私より周りの人が「かっこいいよ!」とフォローしてました。

そんな私が2年前に観劇。「……あたしひかるくんのこと好きかも」と友人に連絡しながら大泣き出す情緒不安定おたくが爆誕しました。今の名前である“浮かれぽんち”も、キャッチミー観覧後に好きしか言葉が出てこなくて浮かれすぎてる自分を見たもう1人の自分が勢いで変えています。

冒頭の「ミュージカル?ミュージカルだ!」のセリフは今思い出しても泣いちゃうくらい大好きなセリフ。
自担がミュージカルをしていてスポットライトを浴びて主演として0番に立つ。その姿を見ることが出来て私はこの人のこと好きでいてよかったと胸がいっぱいになったんです。たしか大千穐楽ではそこで大きな拍手が起きたんですよね。前楽と大千穐楽しか入ってないので比較しょうがないんですが前楽ではなかった独特の空間がそこにはありました。

そもそも何で彼のこと好きじゃないか分からなかったかと言うと、歴代自担と本当にタイプが違いすぎるんですよね。“バグ”とか“どうした?”とか言われてましたし、否定もしてませんでした。実際に私も「何で好きかわかんない!」って言ってたし。
ただ1人だけ「ストイックな人が好きなんだね」と私は見つけられなかった共通点をすんなり見つけてくれた友人がいたのも事実です。

初演のときのお話

この年ひかるくんは新橋演舞場での滝沢歌舞伎、映画の撮影とプロモーション、そしてこのミュージカル。それをやってのけるんだからそりゃストイック以外の言葉が思いつきません。
勝手なイメージで物を言って申し訳ないですが、努力は裏切らないを信じてそうだけどそれは結果にどう繋がるとかではなくて、自分が納得できるかどうかそんなタイプの人。どうやら私はそんな人が好きみたいです。そういう人が最後に笑顔で立っているお仕事に立ち会えるってこんなに幸せな空間ないよねって話。
だから今年もフランクに会えるのがとても嬉しいです。そして前回以上にひかるくんを思って泣いてしまわないかが心配です。担タレなので変なところで重くなりました。


まだ広島岡山間なので書けそう。


『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』とは

このミュージカルのお話は「嘘のような本当の話」。
主人公のフランクJrが両親の離婚を機に小切手の偽装、パイロット、医者、弁護士など年齢や職業を偽りながら、FBIから逃げるお話です。
最終的にフランクは捕まってしまいますが、自分の詐欺師の経験を活かして金融詐欺のコンサルタントとして詐欺を防ぐお仕事をされています。
ミュージカル観ていると「こんなこと出来たの?」と驚くことばかり。とは言ってもお話にするために脚色しているかあと思ったら、現実は1度捕まったときに逃走しているので現実の方が嘘みたいな話です。

初演を観た私の感想

私がこのお話で思うのはフランクは結局寂しかったんだよなってこと。
両親が離れ離れになるのも寂しい、逃げ回っているのもひとりだから寂しい(だからクリスマスにFBIに連絡入れちゃう

そんなときに出会ったブレンダ。最終的に挙式前に捕まってしまうんですが、彼はずっと欲しかった自分の帰る場所を手に入れかけるわけで。いろんなものを騙して偽ってきたけど、自分の帰る場所はホンモノだったのかな。逃げ切れたらブレンダに本当のことを伝えるときはきたのかな。自分に本物をくれた愛する人に嘘をつき続けるのは、帰る場所を探していたとき以上に苦しかった気もするけど、個人的に。
何より手にしたときには嘘でつくられたフランクしかいなかったわけで。寂しさを消すためのうそは結局手放すことになってもっと寂しくなっちゃうよなあ。

ブレンダもフランクの全てを知ったときどんな気持ちだったんだろう。もし私がブレンダだったらそれでも好きでいれるのかって2年前必死に考えてましたね。嘘をつかれていたこととか、そもそもやってきた犯罪経歴とか。事前報告か事後報告かそれでも受け取り方違うよなあって。
誰かの命を奪ったわけではないじゃんって思うかもだし、これからは犯罪でこそなくても私は嘘をつかれ続けるかもって思うかもだし。

捕まる瞬間のブレンダは「ごめんなさい」って居場所をFBIに伝えたことをフランクに謝るんですけど私は好きだから伝えたような気がして。もちろん「ごめんなさい」に込められた本当の意味はブレンダにしか分からないけど、ブレンダはウソをつかずにずっと自分に正直に生きてきたから、最後も自分の気持ちに正直に動いたんだろうね。
詐欺が許せないとかより少しでも彼を生きやすくするための、最後のホンモノのプレゼントだったかな。手錠をかけたのはFBIのハンラティだけど、鎖を外してくれたのはブレンダだった気がしてるのは私だけなんでしょうか。

今年はブレンダが本当のフランクを知ったシーンであるfly,fly away の歌唱シーンが長いと知ってとても楽しみです。

おわりに

舞台が終わってもずっとサントラは聴き続けてたけどもう2年も経ったんだなと思ってたら新大阪に近づいてきました。

キャッチミーイフユーキャンって日本語に意訳すると「鬼さんこちら」の鬼ごっこの掛け声。果たして私は2年前の自分の答えを捕まえにいけるのか否か。私の再演に向けてはここらで振り返りを終えましょう。これを書くことによってさらに緊張してきてしまったけど終わったら大好きな彼のことも舞台のこともまた気持ちをまとめます。

待ってろよ、フランク!そして2年前のあたし!

#キャッチミーイフユーキャン




この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?