見出し画像

京大農学部特色入試不合格体験記(食料・環境経済学科)

こんにちは。もう11月も後半ですね。

今模試の過去問やお直しばっかやってるのですが、そろそろ本当に本試の過去問をやりたいです。じゃあやれよって言ったらその通りなんですが、模試過去問の進捗が中途半端なので迷っている所存です。


はい。私の計画が難航しているのはどうでも良いですね。
今回は去年受けた特色入試の体験記です。
京大の特色入試ってなーに❓という人は京大のホームページにまず行きなさい。


私は農学部食料・環境経済学科(以下食環)の特色入試を受けました。これを書いてる現在、食環の体験記はまだ見てないので私が恐らく初です。


経緯

そもそも京大の特色入試というと理学部のやつが有名ですよね。倍率も難易度もイカれてるやつ。
なので京大の特色入試を受けると言うと「はえ〜〜すんげ〜〜‼️」と言われがちだったのですが、食環はあれより大分易しいです。
測ってる能力はそもそも違いますが、それでも断然易しいでしょう。

だから当時冠模試で数学が200点中5点だった私でも「もしかしたらいけるかも!✨」と思えたんですよね。


で、そんな特色入試の存在を知ったのは高3の夏前頃に家族に教えてもらったからです。
当初は自分には関係ない話だと思っていましたが、過去問を見てみるとほぼ英語の試験だったので挑戦する気になりました。
何ならなぜか食環だけ面接がないですしね。

正直一般入試より望みがありそうだと思ってました。


学びの設計書を書こう

多分どの学部も特色入試を受けるにあたってこの志望理由書的なのを書かされるのですが、大変です。指定の様式にA4 3枚、中身の無い人間には辛いです。
学部によって内容に多少の差異はあります。人健と薬・農学部は共通ですが。書くことは3つです。


①高校在学中に取り組んだ・達成したこと、そこで得たもの
私はSSHの課題研究について書きました。コミュニケーションスキルが上がったよ〜とか英語の学習意欲が上がったよ〜とか絞り出しました。


②志望学部(学科)へ入学を希望する理由
これは研究室のホームページを見て、こんな研究に魅力を感じ〜とかこのカリキュラム好き〜とか媚び書いてました。


③大学生活で何をどのように学びたいか
 大学卒業後、大学で学んだことをどのように活かしたいか
1枚に2項目書きます。将来なんて知らんしどうしてもふんわりしがちですよね。
多分意識の高いことを頑張って書いてたけどここはよく覚えてないです。


こんな感じです。だるいですね。
私は夏休みに、特色で農学部に受かったという同校の先輩に話を聞く機会を頂き、夏休みにネタ考えて2学期始めからもう書き出せ とアドバイスをもらいました。
その後担任の先生に添削していただき、11月初めの出願に間に合わせました。

この書類を出すのが1次選考であり11月末に結果が出るのですが、まあ変なこと書いてなければ食環なら基本全員受かります。
因みに資源生物科学科はこの1次選考でガッツリ落とされるので注意してください。


小論文とは

1次選考を突破したらいよいよ2次選考。
他学科は面接や口頭試問が必ずあるのですが、食環だけ先述の通り面接なし。小論文だけの軽量入試です。
その小論文も要項に「英語の文章を読んで日本語で論述する形式です」とあるので、長文読んで自分の意見をずらっと書くのか〜と思ったら内容説明問題が多々あるではありませんか(計算問題もある)

詐欺ですよ。びっくりしました。
普通に「総合問題」とかにしたらいいのに何で意地でも小論文を名乗るんでしょうか。

とは言え小論文要素もなくはないです。
大体各大問の最後に「○○についてあなたの考えを論じなさい」という問題があります。
字数も決まっておらず、一般入試の英語の解答欄がそのままだだっ広くなったような解答欄ですけどね。

私はこの類の問いに対して、本文に書いてあることを薄めて書いたので点が全然来なかったのだと思います。何をしてるんでしょうね。



結果

共通テストの1週間前に結果は発表されてました。正午にネットで出ます。
その日は普通に学校があったのですが、感触としては五分五分くらいに思ってたのでもう心臓バックバクでした。

いてもたってもいられず、昼休みにコソコソ教室を出て一人で結果を確認すると


上の画面が出ました。
「あ、駄目か…」って。まあ特別強い思い入れがあった訳じゃないけど、京大への道は1つ潰されましたしね。

成績が下がる中、秋から普通の勉強と並行して時間をかけてやってきた事が全部無駄になったと考えると虚無感というか絶望というか。
「これ本当に追い込まれたな」と思いました。

何も教えてくれない


↑は一般の成績開示と共に返ってきた私の特色の成績です。
(一般を見たい人は記事最後のリンクから見てね☆)

最高点も平均点も何一つ教えてくれないので私のこの点がどのレベルの低さなのか分かりません。
でも“めちゃくちゃ問題難しいから、できるとこから点を頑張って集めろよ!”という試験ではないです。
それなりの得点は要求されるんでしょう。


ここからは後日談です。
特色の2次を通過してからも最終選考として共通テストで約8割を要求されるのですが、2022の共通テストはそう、歴代最難最悪の試験だったのです。
本来この最終選考は2次を突破した猛者なら屁でもない障壁。しかしこの年に限っては結構大きな壁となったのです。

他の学科でも、折角2次受かったのにこの最終選考で落とされてる人が例年より若干多かったです。本当に可哀想。
私は691/900だったので仮に2次受かっててもアウトですね。特色受かったと思ったら共テで落とされるとか最悪ですよ。

なので私は「これ特色落ちてよかった!😊」と逆に安堵してました。この後一般で順当に落とされるのは、別のお話。



対策

ここまで長々と薄い体験談を書きましたが、ここからは全く説得力のない対策法を教えてあげます。


まず学びの設計書について、ちょろっと前述しましたが、夏休みにネタ考えて2学期始めには書き出して先生に添削してもらう、という感じでいいと思います。

書く内容ですが、特別な経歴というかネタは必要ないです。何らかのお科学コンテストでの優秀な成績やらお留学経験やらも必要ないです。
(出願要件としてこういう類が要求されるところもある)
平凡な高校生活を送った者でも、論理的な文章が書けてたら大丈夫でしょう。



そして2次試験について、口頭試問や面接は知らないので食環の“小論文”試験についてのみ言及します。
英語のレベルは京大の一般入試の英語よりは圧倒的に分量が多いです。でも一般よりは平易だし、文章のテーマも決まってるので読みやすいでしょう。語注も多いです。

100点満点の大問が2つありますが、前述の通り、長文(図表もある)読解+ちょろっと数学+意見陳述で構成されてます。
私が受けた令和4年度の試験では1つ目は気候変動と農業の関係について、2つ目はサブサハラの土地収奪問題についての文章でした。


長文や図表の内容説明は過去問やれば大丈夫です。
数学の問題は経済と冠するだけあって微積や極限が出ます。簡単な時もあれば難しい時もあるので、臨機応変に対応してください。

そして意見陳述の対策ですが、正直できる事ある?って感じです。ニュースや本見たらとしか言えないですね。直前に詰め込んで対策するようなものではないです。




はい。こんな感じです。
長い割には情報が全然無い気がしますが、これが不合格者から言える事です。

「京大 特色 体験記」とかで検索するとすごい鼻につく経歴を持つ人がうじゃうじゃ出てきますが、私のような凡人でも勝負はできる試験だと思います。食環のは。

落ちた時は本当に焦りましたけど、何だかんだ挑戦できて良かったです。興味が湧いたら受けてみるのもアリだと思いますよ。
もし一般で落ちてから「特色試しとけばよかったなあ」と後悔するのは後味悪いですしね。(一浪ならまだ受けられるけど)


ここまで長い駄文を読んで頂きありがとうございました。他の模試晒し記事でも生き恥を晒してるので見てくださいね♪♪
ではまた。



↓一般入試の開示



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?