兄の死から13年

「あれから13年」

きのうは、兄の命日でした。

思い出したら、13年経っていました。

電気工事士でした。

仕事中の感電死。

即死でした。僕の人生でこんなことがあるとは。。。

もちろん僕と兄だけのことではありませんでした。

妻と娘ふたりをよく愛していました。

丈夫な体を持ち、親思いで兄弟思いなところもありました。

器用なほうではなく、武骨で、でもやわらかく、優しい人でした。

よく食べ、バスケットボール部ではキャプテンをつとめていました。

高校ではインターハイに進んだこともありました。

社会人のバスケットクラブで義姉と出会い、二人のあいだには、ふたりの娘がうまれました。

ふたりの姪は、すくすくと、にこにこで、きびきびと、そして、うららかに育ちました。

僕がプレゼントした本を喜び、面白がり、本がスキになって、22才と18才になろうとしています。

高いの空にいる父を、今でもそこにいるように仏壇では話しかけていると聞きました。

人生は「今」が大切だ。

でも「今」をつくっているのは、今までの思い出だろう。

そして、この先をつくっていくのは、「今」なんだろう。

38才の兄の歳を追い越した44才の僕は、瞬間瞬間を大切にしながら、

瞬間瞬間を爆発させるイメージで生きたい。

兄ちゃんを思い出して涙みたいなものを肌に感じていると思ったら、やっぱり僕は泣いていた。

涙はきっとあたたかい。

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