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突然「忍たま」にハマった

最近、忍たま乱太郎にハマっている。
2、3週間ほど前にアニメを観始めて、気づけばサブスクで配信されているアニメ259話分、全て観終わってしまった。

きっかけは、土井先生の映画の公開が決まりインターネットが賑わっていたことである。
元々、忍たまはあまり詳しくはなかった。十数年前、まだ幼い頃にテレビで少し見ていたことがあったかな、というくらい。ほぼミリしらだったが、映画に興味はあったので公開されたらその時は観に行ってみよう、とは思っていた。何も知らない状態で観るのも、それはそれできっと良い体験ができるだろう、という気がしていたのだ。

ただ、ふと既存の劇場版の「全員出動!の段」というのをプッシュしている人が多いのを見かけて、丁度私はそれを観れる状況にあったので、何となく気が向いてふと観てみることにした。
そしてハマった。
いつの間にか、一日中忍たまのアニメを観る生活をするようになっていた。我ながらびっくりするほど、突然凄まじい勢いで沼に落ちたのである。

多いときは一日50話観たこともあった。
少し前は、体調が悪くて精神的にも参っていた時期があった。しかしそんな私にとって、忍たまは苦痛を和らげてくれる救いに近い存在にもなっていた。子ども向けだからこそ、精神的にも優しくて心が疲弊することもなく、弱っている時にも楽しく観続けられたのだと思う。

1話10分で気軽に見ることができるのに加え、子ども向けとして作られているストーリーはとても癒される。
とにかく登場人物の数が多く、私はまだ顔と名前が一致しないこともあるのだが、毎度丁寧に人物紹介をしてくれるので話はわかりやすい。そして、個性豊かで魅力的なキャラクターたちを見ていると、どんどん愛着も湧いてくる。(一年は組のよいこたちは特に、子どもらしくて可愛らしい面が多いと感じる。みんな本当に良い子たち……。)

それでいて、具体的にはあまり描かれていないが、その時代ならではの過酷さが背後にあることもじわりと感じさせられる。ひとり一人のキャラクターが背負っている過去、待ち受けている未来が、光だけではないであろうことが想像できてしまうのだ。
ポップで愉快な世界観でオブラートに包まれてはいるが、隠されている暗い部分も確実に存在はしているだろう。ただあくまでも『忍たま乱太郎』は、「あかるく・たのしく・ゆかい」な物語として描かれている。そんなところも、単純ではない魅力になっていると感じる。

ギャグが中心の物語で、子どもを対象とした作品であるから、深みはあってもえぐみは感じない。そのバランスが、見やすくて癒されるものの、飽きることもなく夢中になってしまう要因なのではないかと思う。(あくまでも「私にとっては」の話だが。)

また、ミュージカルの方もサブスクで配信されている4本(再演含む)は全て観た。
アニメとはまた違った面白さがあり、ミュージカルならではの魅力もたくさん感じられてこれまた夢中になってしまった。
もし来月も時間があれば、私は確実にシアターコンプレックスTOWN(舞台専門サブスク)のプレミアム会員になっていたことだろう。(残念ながら、4月以降の私の現実はかなり忙しくなってしまう予定である。)

最近は、平日18時50分前になるとテレビの前に正座してEテレをつける。
1話10分しかなくても、基本的に週に5日も放送日があるのは何とも嬉しいことである。来月からはリアタイはできなくなるが、帰宅後に忍たまの録画を観れるというちょっとした楽しみがあるのは、平日を生きる糧になるだろう。

そして4月22日になったら、「ドクタケ忍者隊最強の軍師」の復刻版を買いに行くつもりだ。ここまでハマってしまったら、映画公開を待たず小説を読みたくて仕方なくなってしまった。どれだけ忙しかろうが、小説を読む時間くらいは意地でも作りたい。いや、作る。

もう少し余裕ができたら、原作の方も少しずつでも買い集めたいと思っている。できればBlu-rayやドラマCDなんかも集めたいが到底全部は無理なので、今はとりあえず平日の地上波を楽しみにしつつ、サブスクで好きな話を繰り返して観ている日々だ。

まだハマりたての超にわかではあるが、「忍たま乱太郎のある生活、楽しい~~~!!!」と思って生きている。