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資産5000万~1億円の築き方

*内容は100%私見です。資産の築き方は一つではないので、一例として読んでいただければ幸いです。このnoteは学生さんや家庭内金融教育を考える保護者さんが読むことを想定して書いてます。

*具体的に何に投資すれば資産5000万~1億円が築けるかという話ではありません。こういうマインドセットで若いうちから行動するとお金はそのうちついてきますという話の一例を紹介しています。

*キャリアがすでに固定されている人や30代半ば以上の人にはnoteの前半部分は役に立ちません。前半部分は飛ばし④から読んでください。

*資産はあるに越した事ありませんが、幸福度と必ずしも相関するわけではありません。このnoteでは資産の話だけにフォーカスしています。


私が若い時に行い、後々資産を増やす事に直結した事は主に5つ

①自分への投資
②リスクテイクの仕方を若いうちから学ぶ
③いいメンター(もしくは目標)との出会い
④ ①~③の結果得られるCFを可能な限りリスク資産に投下
⑤価値観を共有できるパートナーを選ぶ

①自分への投資

自分への投資は主に二つ。一つ目は学業に励むことでもう一つは自分探しを行う事。学生の時にこれを行う事が、20-30代の時間の使い方に大きなインパクトを与えた。

学業に励む: 私見ですが、専攻分野に拘わらず大学時代に学業に注力した人は「新しい事を自力で学ぶ力」、「やり遂げる力」や「critical thinking/independent thinking」という物事の本質を見極める力の基礎を身に着ける事ができると思います。これらのスキルはジャッジメント能力(判断力・決断力)」の向上につながります。専門知識を学ぶ事ももちろん有益ですが、「優れたジャッジメント能力」というのは長期的には遥かに役立ちます。優れたジャッジメント能力を持った若者が20代、30代の 時間をどう使うかを熟考し、小さな良い決断を積み重ねていった結果成功していても不思議じゃないですよね。

自分探しを行う: 大好きな事を仕事にできる事はすごく幸運な事で、時間を忘れて没頭する事ができます。好きな事を思う存分やってる時はドーパミンやアドレナリンが出まくってるので、体力の限界はどこかにあるとしても精神的にはすごく満たされ充実感があります。仕事を生活のためだと割り切ってやる場合(それ自体は全く悪い事ではありません)、残業は楽しい時間ではなく労働=報酬のためにやるものとなり、時にはブラックな環境と感じてしまいメンタル・肉体的にも辛くなります。両者の違いはというと、どれだけ早く一万時間に達する事ができるかという点にあります。Malcom Gladwell のOutliers を読んだ事がある人はご存じかと思いますが、高度な専門性が必要とされる分野でスキルを磨き一流になるには一万時間の学習・トレーニングが必要だと言われており、これは一万時間の法則と言われています。フルタイムで週40時間働く人が一万時間に達するには約5年かかります。仕事が楽しくて寝る間も惜しんでやるような人は、一万時間を2年くらいで達成してしまい、言うまでも無くその後もすごい速さで成長し続けます。結果として、仕事の責任も増していき報酬もついてきます。好きだから頑張る→責任のある仕事を任される→新しい学びも楽しい(以後繰り返し)、とポジティブループになり、こういう人に勝つ事は容易ではありません。

しかし、好きな事を仕事にするためにはまず「自分が何に興味があるのか?これから10年心底打ち込みたいことは何か」を知らないといけません。そのためには、学生の間にできれば3-4年かけて自分の探求心の方向性、人生観なども含め自分と向き合い、どのような自分でありたいか、何をして人生を生きたいかという事も一緒に考えないといけません。ある日突然運命の出会いをするという事もあると思いますが、私の場合は興味がありそうな分野について色々調べて考えたりしてる内に、ある日突然運命の出会いをしたというケースでした。そこから就職するまでは片思いのような期間が続いていました。興味のある仕事を見つけたら、その分野の第一線で活躍する40代の成功者の姿を見て、自分が20年後そうなりたいかイメージしてみてください(この時に5歳年上の先輩とか近視的な目標と比較しないでください)。そう考えてワクワクするような事にチャレンジする事が成功への近道だと思います。

後は、報酬について考える事もマストだと思います。給与水準自体が低い若い時に、少しばかり給料が高いという理由で仕事を選んでしまうと大失敗する事があります。若い時は目先の給料より、一番学べる所に行くことが中長期的な報酬の最大化につながります。若い時は給料はともかく(良いに越したことはないが)、中長期的には大きなアップサイドを見込める(=相応のスキルが付く)業界・会社に身を置く事が重要です。社会にインパクトを与える仕事というのは通常付加価値の高い仕事でそれなりの報酬が中長期的にはついてきます。しかしパブリックセクターのように重要な仕事をしていても報酬がついてこない場合もあります。その場合は「お金ではなく、xxのためにやっている」という信念で自分は食っていくという確固たる決意が必要です。そういう信念を持たずに「人や社会のため」というナイーブな考えで業界に入ると、他人を助けるどころか自分の家族すら助けられず、当初は楽しいと思えた事もそのうち辛くなってしまい、志半ばで退場という事にもなりかねません。

新卒で入った業界・会社が自分の思ってたものと大分違うのであれば、早いうちに見切りをつけて次に行く事も時には有効です。古い相場の格言に「見切り千両、損切り万両」という言葉がありますが、これは自分が間違っていたと見切りをつける(判断をする)事には千両の価値があり、(実際に)損切りをしてこれ以上の損失を抑える事には万両の価値があるという意味です。若い時の時間は貴重なので、早めに方向転換する事には大変価値があります。すぐ辞めると履歴書の見た目が悪くなると思う人は、キャリアコンサルタントやヘッドハンターに事情を説明し、雇用主候補に悪い印象を与えずに説明する方法についてアドバイスをもらえばいいだけです。

②リスクテイクの仕方を若いうちから学ぶ

キャリアも投資も先の見通しがいいもの程アップサイドは限られています。ローリスクローリタンの人生を目指すならそれで良いと思いますが、人と差別化し、挑戦をしながら人生を楽しみたいなら早いうちからリスクの取り方を学ぶ事が大事です。方法は2つ。一つ目はとりあえず面白いと思ったものに挑戦してみて、成功すればよし、失敗したらそこから学び次に行く。若い時の失敗のコストはプライドだけ(恥ずかしいだけ)ですが、失敗をするとリスクテイクの精度が飛躍的に改善し今後の意思決定に役立ちます。ほとんどの人は、あれこれ考えるだけで行動を取らずに終わるというパターンなので、「失敗を恐れずとりあえず行動してみる事の価値」は世間一般的にはかなり過小評価されている、と言えると思います。ここはかなり差別化しやすい点だと思います。

2番目は、見通しが悪い所でも成功している人はいるので、そういった成功している人の観点を学ぶ事でヒントを得ます。リスクテイクを行い成功した人から実際聞くのも、本を読んで学ぶのどちらでもいいと思います。本だと相当なケースのインプットが可能です。いくつものケースを読み込めば見えてきますが、成功しているリスクテイカー達の考え方には通じる物があり、完全な再現性が無いとしても、成功するための共通した思考パターンや視点が存在します。上記二つの方法の同時進行を若いうちから行う事が効果的です。

キャリアだけでなく、株などの投資ではリスクテイクの経験が役立つ分野で、(投資金額の小さい)若い時の経験が後々非常に役立ちます。
リスクテイク→ 成功 or 失敗 → より精度の高いリスクテイク と進化していきサイクルを重ねると、暴落時などリスクリワードが滅茶苦茶高い投資機会が発生するときに正しい行動ができる可能性が高くなります。これは株だけではなく他のアセットクラスでも同様だと思います。

③いいメンター(もしくは目標)との出会い

いいメンターや人生の目標としての憧れる存在を早いうちから持つと視野が広がり、長期的な目標を立てやすくなります。1、2年先ではなく、5-10年後に何をしたいかと中長期的な観点で物事を考える事が重要で、自分が興味のある分野で成功している人の話を聞くと目標達成のために何をすればよいかヒントが見えてきます。私の場合は、学生時代にWarren Buffettの存在を知りその後の人生に大きな影響を受けました。社会人になった時にメンターが二人いたのですが、内一人は前職の会社の創業者で何もかもが尊敬できる素晴らしい人でした。彼の手足となり仕事をした数年がその後の私の投資哲学に大きな影響を与え、その道で食っていけるようになりました。

④ ①~③の結果から得られるCFを可能な限りリスク資産に投下

25歳~35歳の期間は独身期間、もしくは子供がいないという期間も含むので、生活コストが低く出費を抑えるのが比較的容易です。自分の物欲だけが敵です。稼ぎから貯蓄を増やしリスク資産に投資し、長期でコンパウンドさせていくことが重要です。リスク資産の保有額が大きくなるとスノーボール化します。

私の場合、新卒時にそこそこの給料もらっていましたがとにかく株に投資する資金を増やす事ばかり考えてました。ホリデーや友達と遊びにいくなど楽しい時間のためのお金をケチる事はしませんでしたが、週末のちょっと空いた時間に掃除をする(クリーナ-を使わない)、作り置きをして外食を減らす(平日のお弁当、自炊)、タクシーに乗らない等を行う事で月に500ー1000ポンド節約するというような生活をしていました。ウォーレン・バフェットは「今日消費する千ドルは(投資できないので)将来の百万ドルを失う事と同じ機会損失だ」というような表現で長期の複利のパワーを強調しますが、私はこの教えに完全に洗脳されていました。笑
こういう生活を普段から送ると「手元に5000万あるのでポルシェ買おっと」とみたいな出費もしなくなり、200万のトヨタを買い、残りは全てリスク資産に投入というような考えが身に染み着きます。パートナーの理解も必要になりますが。笑

早くから投資を始めるとどのくらい差がつくのか?
例えば、25歳から毎年200万貯蓄し年率7%で運用すると35歳時点では約3000万の資産になります(2000万元本+1000万投資利益)。35歳から資産形成を始める人がキャッチアップするためには、積立開始前にまず元本を3000万用意するところから始めないといけません。10年でこれくらいの差が簡単に付きます。実際は、昇給するにつれ貯蓄を増やすことが可能なので、より加速度的に資産を積み上げていくこともできます。この長期複利効果がまさにNISAなどの制度設計を通して国が後押ししたい投資行動です。

ツイッターでは若くしてマンションを何軒も保有しているという方も見かけます。CFやリスクマネジメントの考え方が株と違うものの、リスクテイクを通しリターンを得るという意味では同じです。不動産投資の場合は借入が使用できるので、安定した収入がある人にとっては魅力的な投資手法の一つだと思います。

⑤価値観や目標を共有できるパートナー

自分と価値観の合うパートナーだと目標に向かって一緒に頑張り、達成した時の満足感を共有する事ができます。ダブルインカムの場合は達成スピードも加速度的に速くなります(もしくは到達する資産額が上がる)。生活コストや不動産の高い都市部ではダブルインカム(そしてその水準)かどうかで大きな差が出ます。

これまでの日本では、女性は伝統的な生き方(例:専業主婦)や生涯働きキャリアを積む生き方のどちらを選択しても男性ウケはあまり変わらず、逆に優秀すぎる女性に男性が引け目を感じてしまうというような話を聞くことすらありました。しかし、不動産価格や生活コストが高騰している都市部では今後は「稼げる女性」というのは男性がパートナーを選ぶ際に重要視することの一つとなると思います。資産形成層ならなおさらで、昨今インフレの激しい留学等の教育の選択肢にも大きな影響があると思いますが。もし私が20代で独身だったら女医さんや経営者とお付き合いしたいです 笑

おわり


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