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2023.09.24 20:27

昨日の夜はえらく寒くて、鈴虫の声を聞き震えながら寝ていた。

ラストの20代の歳になった。29ってこんな不安定な精神なんだなとつくづく思うが、これはもう何歳になっても言っている気がするので考えないことにしたい。歳をとる度に自分の誕生日に無関心になってきている感じもある。昨年初めて、友人からのおめでとうメッセージで自分が誕生日のことに気づいたりしていた。

そして今年もあと4ヶ月で終わる。コロナになったせいなのか会社の杜撰なスケジュール管理のせいなのかわからないがやらなければいけないことが、日にちを近づくごとに山積みになってゆく。普段のデザイン業務以外に連絡はもちろんだが、手を動かして作ることがあるので、僕は何者なんだろうかと考えさせられる。3Dプリンターで治具を作り、効率的に穴あけ加工を施すのはある意味でハイブリッドだなと調子に乗っていたりする。

昨日は実家から荷物が届き、菓子や果物、その他隙間に野菜ジュースなどが敷き詰められていた。実家では誕生日の人に家族でメッセージを送る文化があるので、実家にいる父母と姉のメッセージを読む。カードには兄が結婚した時に訪れた北海道の写真がなぜか添えられていた。姉と座っている自分の顔が普通に若いなと感じる。時間は確実に過ぎ、歳をとってるなぁと実感する。

そんなこんなで過ごしていたら夜中にチャイムが鳴って、玄関に行くとご近所さんがいる。話すと家の一部を解体するため迷惑おかけするので菓子を持ってきてくれた。話していると足場を組むために玄関の草木を伐採するという。春に咲く綺麗な椿や、秋に薫る金木犀も全て切るというものだから、もちろん自分のものではないがなぜか悲しい。玄関開ける度に金木犀が薫るのを楽しみにしていた自分がどこかにいた。

先日亡くなった友人の個展に向かう。仕事がゴタついてて行けるか怪しくなったが、どうにかこうにか歩いていく。届いたハガキでギャラリーの名前を見る。マップで調べると一度訪れたことのあるギャラリーだったことに気づく。姉が紹介してくれた知り合いの作家さんが個展された時に使用した場所で、その時の記憶がふと思い出す。色々あったのだがもう少し整ったら話したいなと思う。

仕事の展示会の関係で数日だけ出張に行く。なかなか不確定な要素の多くアドリブ力が試される搬入で非常に疲れた。帰りに取引先の方の車に乗せていただき帰る。父親と同じくらいの年齢の方で、僕も息子さんと同じくらいらしく、色々喋りすぎたなと思いながら帰るが不思議な感覚だった。帰路につくと初めて1人での出張先だったのでお酒飲んだりして楽しんだりしていた。帰りの日にはいつもの窯元によって、いつものセレクトショップにより、いつもの酒屋によって、いつもの珈琲屋で飲む。疲れたが遠い場所でたまにくる自分を覚えてくれているのはうれしい。

先日の連休では住んでいる町の人たちと一泊の淡路旅行に行く。通り過ぎることはあるがちゃんと足をつけ淡路島歩くのは初めてだった。姉が住んでいて声をかけようかなんて思いながら友人たちもいるのでやめておく。僕の祖先は淡路島らしく、同じ名字の人が多いということは聞いたとこがある。淡路の景色のいい場所はパソナグループの系列なのか意外と映えのお店が多く意外と観光地化されているのだと思った。みんなで1日1組だけのレストラン行き特別な夜を過ごす。一食に2万円ほどを出せるようになった自分は大人になったのだろうか。(もちろん年に1度くらいだが)

先日は彼女の誕生日でご飯を作って待っている。普段は作って一緒に食べるスタイルだが先日の淡路のレストランに触発され作りながら食べるスタイルにする。買い出し行くと魚屋で彼女の好きなシマアジがあった。そういう運命だなと思い、購入。僕の誕生日の時は好きなアコウを食べれたので僕らは運がいい。ワイン一本空けて、島根で買ってきたお酒を飲みながら過ごした。前のクリスマスはフラインパンをあげたので作家さんの木ベラをあげる。あとは器と指輪を渡す。お互いいい年齢でこれからも一緒にいようねと未来のことを話す。

年齢的に色々考えなくてはいけないことが出てくる。自分の将来のことをより具体的に考える必要がある。僕はもう割といい歳になってきているなとつくづく思いながら過ごしている。そんな日々だ。

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