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ChatGPT登場:日本はAIで隆盛出来るのか。

近年、AI技術が急速に発展し、世界中の産業や生活に大きな影響を与えていますが、そのAIイノベーション開発の中心には現時点では日本が中々立っていません。

ただ、それは決して悪いことではなく、むしろ日本がこれまで築いてきた独自の文化や技術、そして大衆化の力を活かすチャンスと言えます。なぜそう言えるのかを過去の日本の成功例や得意分野を元に、これからの日本がAIの世界でどのような役割を果たせるのかを考えてみます。

1.日本はどのような事で世界に良いインパクトを残したか

・流通品のコンパクト化、軽量化

日本はコンパクト化や軽量化によって持ち運びを便利にしたり、限られた土地を有効活用するためにとても有効的な場所を活用することがあります。

ウォークマンや(コンパクト)デジカメなどはその分かりやすい一例です。持ち歩きやすくて機能もしっかりとしている事から日本のみならず世界で愛されました。またゲーム分野と言えば任天堂がスイッチやゲームボーイといったコンパクトで持ち運びやすい背景を元に国際的に大ヒットをさせたゲーム機があります。
また、土地という観点から見てみます。カプセルホテルといった特殊な宿泊体型が発明されて浸透し、ビジネスホテルという効率を重視した宿泊施設が数多くあります。住宅においては狭い中でも快適性を作り出すような狭小住宅も狭い中でも非常に心地よく住めるようにと設計されていると言われます。

・品質の徹底

品質と価格が安定していることで海外で人気の高い家電や自動車はとても多くあります。車ではトヨタやHONDA、家電ではソニーのブラビアシリーズ、パナソニックの家電、腕時計ではセイコーやGショック、カメラではキャノンやニコンといった日本のメーカーが隆盛を誇りました。
鉄道では新幹線という技術そのものもそうですが、複雑に入り組んでいるのに遅れないというダイヤ(スケジュール)もまた、高い品質の一つと言えます。
電気自動車の流れや為替、国内市場に力強く支えられたゆえの世界戦略失敗などの影響で、今の時代の流れにやや変化があるのも事実ですが、一度はこのように世界を席巻した事実は確かです。

・日本独自の美意識

日本は長年島国であり、禅を基礎にした世界観が守られたからこそ独自の美意識があり、それが世界的に見れば魅力的だと言えます。
禅を基礎にしたわびさび考え方は、自然の風化や美を大切にする考え方があり、これには茶道、陶芸、盆栽、建築、俳句といったように様々な歴史が見られます。それぞれが持つ美しさの中に自然な美しさを加算するというのが自然に行われてきた歴史があります。

・デフォルメ

デフォルメしたものを発信し、世界に影響を与えた事例も多くみられます。海外のブランドデザインに大きな影響を与えた家紋デザイン、コミュニケーションを円滑にするスタンプや絵文字、簡素にすることで非言語のメッセージ性を高めたピクトグラム、独自の世界観でデフォルメする事で世界観を作り上げた浮世絵や日本のマンガ。デフォルメの歴史はまだまだ数多くあげられます。

2.日本が歴史上得意とするのは融合にある

・徹底した細やかな配慮

日本では、訪れるお客様に対して、心を込めたおもてなしを行う文化があります。これには、丁寧な言葉遣いや気配り、温泉旅館におけるお茶やお菓子の提供に留まらず、客室から食事処に至るまで全ての空間においてくつろげる細やかな配慮が行われています。要望がなくとも提供されるサービスへの考え方です。飲食店も「なぜこの金額でこれが実現できるのか」といった非常に品質が高いサービス、食が多くあり、海外からの旅行者が日本の様々な飲食店にいくのも頷けます。

・多様な文化の融合

日本では、神道と仏教が混在し、神社と仏閣が共存している場所が多く存在します。これは、宗教の融合が日本文化に根付いていることを示しています。見逃されがちですが、ディズニーランドやユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどのテーマパークも日本独自の進化を遂げていると言えます。海外発祥のテーマパークながらも日本独自の魅せ方、ショー、イベントが多くの人も虜にしています。

・遊び心

日本における遊び心は非常に面白いと言われます。
テレビゲームはその分かりやすい例ですが、ゲームセンターなども面白い一例です。ダンスゲームやUFOキャッチャー、アーケードゲームのようにプレイしている人も周りの人も一緒に楽しめるように開発されていることは珍しく、海外のバーなどにも輸出されていると聞きます。ガチャガチャ(カプセルトイ)も面白いエンタメのひとつで、最近ではスマホゲームにも取り入れられるようになりました。文房具もまた面白い事例ですよ。遊び心溢れるデザインや機能性によって消しゴムや付箋、ボールペンなど、日常生活で使うものにも工夫が凝らされており、多くの人々に愛され、品質の高さも合わさって海外で人気を博しています。人々を笑わせたり考えさせるような発明に対して送られるイグノーベル賞においても、日本人(会社)の受賞者が比較的多いのも特徴的です。

これらのように、日本は独自の文化を飲み込み、融合させていくのです。

3.日本が今後AIの世界でどう立ち振る舞うのか

ここまで書いたように日本は上記のように島国らしく独自の文化を形成してきたゆえに、外からの文化を柔軟に面白く取り入れことに抵抗がないばかりか、その独自性を失う事はありません。

みんなでウェブ上の情報を編集をするという走りであったWikipediaは、アメリカよりも日本の方が平均利用時間が長く、リーチ率が高いといったデータがあります。
また、ChatGPTのGPT-4を組み込んだという新しいBing検索のプレビュー版は登録者100万人のうち10万人が日本人であり、しかもその活用率も極めて多いというデータも出たようです。
イーロンマスク氏も、Twitterはアメリカに次いで日本の利用者が多く、日本では非常に独特で魅力的な使い方が多いと言います。

GoogleからOpenAIに移ったシェイン・グウ氏が面白い事例として語った事例のひとつにGoogleが開発したAIセンサーを日本ではキュウリの仕分け作業に使っていた事例というコメントもありました。
https://smartagri-jp.com/smartagri/87

以上のことからもわかるように、新しいもの、良いものに対して積極的に取り入れようとしているのは日本人の性質と言えます。

AIによって失う仕事やタスクをリストアップして数えるのは簡単です。
大事なのは、それを眺めて悲観的になるのではなく、これからの日本がAIを活用していかに面白いことが出来るのかという考え方を広げることにあると思うのです。

今後の日本におけるAIの事例

AIの応用範囲は非常に広いため出そうと思えば課題の数だけ事例は出せますが、日本が得意とするところや解決すべきから出来る役割を簡単にリストアップしてみましょう。

・日本の伝統工芸品の創作


AI技術を用いて、日本の伝統工芸品のデザインや製造プロセスをさらに洗練させることができます。AIに頼りきるのではなく、今ある伝統工芸をAIによってより進化や多様化させるという選択肢です。AIを用いて新たなデザインや技法を研究・開発することもできるかもしれません。

・サービス業の品質向上

日本のサービス業は、細やかな配慮やおもてなしの精神で世界的に評価されています。これは当たり前のようにサービスに組み込まれているのですが、この当たり前のままにAIを導入するだけで高いサービス品質を維持させることが出来ます。例えば顧客の好みや要望を的確に把握することや気配りの数々です。先ほど記載したAIによるキュウリの仕分け作業もこの一つですね。

・健康・医療分野の発展

日本の医療技術は世界的に高く、そのインフラも整っています。コロナ禍においてワクチン接種の体制をほぼ滞りなく敷けた体制からもそれが言えます。医師の働き方を変えるべきと叫ばれている中、AIの技術を導入する事によって本来人がすべきことに集中できる体制をより作りやすくなるのです。
今ある医療技術によって早期診断や治療法の開発、効率的な医療サービスの提供など、さらなる医療分野の発展が期待できます。

・アニメ・ゲーム産業の進化

今はAIが優れたイラストを描画出来る事で日本の産業に影響を与えるという一面もありますが、日本のアニメや漫画、ゲーム産業で優れているのは描画技術だけではありません。キャラクターの設定から世界観の作り方、ゲームそのものを楽しませる発想は魅力的なものが多く、日本の発想力であればAIチャットなども魅力的にゲームに組み込もうとするでしょう。これはアニメ制作やゲーム開発の効率化や新たな表現方法の開拓ができるかもしれません。

・持続可能なエネルギー技術の開発

日本は自然災害や資源制約が多い国です。AIを活用して、エネルギー効率の向上や新たな持続可能なエネルギー技術の開発が期待できます。これにより、日本は環境問題への取り組みや持続可能な社会の構築に貢献できます。

本記事を通じて、日本がAI技術を活用することで独自の文化や技術をさらに発展させ、世界に影響を与えることができることがお分かりいただけたことと思います。日本は、AI技術を取り入れることで、これまでの成功をさらに大きくし、未来の課題にも挑戦していくでしょう。そして、そのような日本の姿は、世界中にインスピレーションを与え、多くの人々や国々を救う力になることでしょう。これからの日本がAIを活用し、自らの強みを発揮して世界を驚かせる日はそう遠くないでしょう。

最後になりましたが、このブログは頭の中にあった内容をAIによって8割ほど追記してもらいながら書きだし、それを加筆しました。

自分の頭の中を文章化するのに今までは長時間かかるために、頭の中を文章で発信する機会は少なかったのですが、AIの助けを得ることで一応の発信の形が出来るのはありがたいものです。

さあ、AIの時代を楽しみましょう。

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