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あんときのフィルムカメラ 報道Nikonここにあり Nikon S3 + NIKKOR-S・C 50mm F1.4

Nikon S2 を経て Nikon S3への追想

クラシックカメラ歴は、けっこう古くて、かれこれ30余年近くになります。ただ、なかなか手を出すことができなかったのが、一眼レフのカメラと日本製のレンジファインダーのカメラでしょうか。

バルナックライカタイプのniccaleotaxあたりに関心もありましたが、程度のよいそれとのめぐり合わせが悪かったこと、そしてニコンやキャノンというのも定番すぎると考え、なかなか触手が伸びなかったのですが、

思い返せば、子どもを授かった頃、すなわち2003年に初めて手にとったのが、ニコンの、傑作レンジファインダーの普及機とでも言うべきNikon S2 でした。

標準レンズの NIKKOR-H.C 50mm F2 が付いて6万円ぐらいで購入した前期型のS2でしたが、カラーネガフィルムでもきっちりとよく写ること、そして機械式カメラとして使いやすかったことを記憶しております。

使わなくなったことや機器買い替えで10年ぐらい前に手放してしまったのですが、やはり、あの機械の質感をもう一度経験したく、今年の初めに、今度はS3にNIKKOR-S・C 50mm F1.4がセットになったものを

ポチッとな

してしまった次第です。

なぜかライツの28mmファインダーまでついて6万円でお釣りでしたので、これはこれで、

めっけ物

という買い物感覚となりました。

困ったことばかりの田舎暮らしのなかで

 さて、5年前に田舎に戻り、そして、マア、戻りたくはなかったのですが、そこで生活をしていかなければならないというプライベートな事情が僕にはあるのですが、仕事にしても、暮らしにしても、

 まあ、困ったことばかりです。

 例えば、僕の場合は、自動車の運転免許を取得していませんので、自動車での移動が制度設計の前提となる田舎社会においては、非常に不適合な人間になっちゃいます。

 ただ、困ったと言っても始まりませんので、ロードバイクと公共交通機関で、なんとか済ませていませす。

 困ったことばかりというのは事実ですが、それでも、自動車の免許を改めて取得しなくても、生きていくことが不可能ではない

 というのも一応の真実ではありますので、僕なりのローカルな生き方でしのいでいます。

 ただ、都市での生活が長くそれがデフォルトになっておりますので、生きていくことが不可能ではないとしても、ストレスはたまりますので、お金はかかっちゃうのですが、趣味のフィルムカメラを再開し、

 今回のNikon S3 の購入・試写へと邁進した次第となります。

実用のNikonレンジファインダー

 外見としては、コンタックススタイルのNikonレンジファインダーといえば、やはりNikon SPがつとに有名ですが、僕としては、あの横長長大なファインダーが、カメラとしてのバランスあるいはデザインを欠くことと、Nikon S2をもう一度購入するのも「うーん」となっちゃうこともあり、

 「実用のNikonレンジファインダー」と呼ばれるS3を選択してみました。

 当初はS4やS2の後期型でもいいかなあ~とぼんやりは考えていたりもしましたが、いい機械とのめぐり合わせが悪く、S3に修練したというところでしょうかね。

 使用感は、快調というほかありません。

作りや操作感の「なめらかさ」としては、やはりライカのM3には劣りますが、カシャっ、カシャっとした独特の機械操作…語彙が貧弱で恐縮ですが、かように表現する他なく…は秀逸ですね。コンタックス的なデザインが操作感の足を引っ張っているように思えますが、f1.4と明るい標準レンズの切れ味は抜群で、

 報道といえばNikon

 というフレーズが間違いではないことを裏付けています。

 先だってkonicaの一眼レフをこのシリーズで紹介しましたが、一眼レフですと、次々にシャッターを切っちゃうのですが、レンジファインダーだと、じっくり構え、吟味するようにシャッターを切れるのがやはりいいですね。

 もちろん、被写界深度をある程度あわせておいて、ストリートスナップにも最適なのですが、今回はじっくりと腰を据えて撮影してみました。

 Nikon S3 はファインダーが35mm広角から対応しております。

 こんどは、35mm広角レンズで遊んでみたいカメラですね。

 以下、拙い写真ですが作例です。

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↑ f11 1/250

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↑ f5.6 1/1000

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↑ f5.6 1/1000

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↑ f5.6 1/1000

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↑ f11 1/250

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↑ f5.6 1/1000

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↑ f4 1/1000

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↑ f11 1/500

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↑ f4 1/1000

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↑ f11 1/250

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↑ f11 1/500

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↑ f11 1/125

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↑ f5.6 1/60

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↑ f16 1/30

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↑ f5.6 1/60

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↑ f1.4 1/1000

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↑ f16 1/60

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↑ f16 1/60

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↑ f1.4 1/15

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↑ f1.4 1/125

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↑ f1.4 1/30

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↑ f1.4 1/30

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↑ f1.4 1/250

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↑ f16 1/30

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↑ f5.6 1/500

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↑ f11 1/1000

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撮影は2021年2月14日から3月22日にかけて。フィルムは、富士フイルムカラーネガフイルム フジカラー 100を使用。香川県仲多度郡多度津町、三豊市、善通寺市、丸亀市で撮影しました。桃の花から桜の花への季節の変化をスケッチしました。多度津町の藝術喫茶清水温泉、お惣菜処てつや周辺も逍遥しましたが、なかなかいい時間が流れていました。

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氏家法雄/独立研究者(組織神学/宗教学)。最近、地域再生の仕事にデビューしました。