【159】音楽の話:マルチン・ハーケンスさんすごい 2023.7.24
前回、 マルチンハーケンさんのユーレイズミーアップを紹介しました。
今回はその続きを書きます。
1 ストリートパフォーマンス
1)ユーレイズミーアップ
最初にユーレイズミーアップを再掲します。
2) アヴェマリア
もう一つ、このストリートパフォーマンスの時の「アヴェマリア」を紹介します。
マルチンさんの歌に感動して聞き惚れる聴衆そして目を丸くして見つめ続ける幼子がかわいいですね。
2 第3回オランダゴッドタレント
そしてマルチンさんが世に出るきっかけになった第3回オランダゴッドタレントの模様をご覧ください。
32年間パン職人をしていたが2年前に解雇され、仕事探しもままならず現在失業中、オペラが好きでパヴァロッティが好きで歌うことが何より好きな57歳のおじさんが、本人に内緒で二人の娘さんが応募したオランダゴッドタレントに出場することになる。
歌うのは歌劇トゥーランドットの「誰も寝てはならぬ」だという。
二人の娘さん以外の聴衆の誰が何を期待していたというのでしょう。
しかし彼が口を開き歌い始めたとき、聴衆全員が唖然として息を呑み、彼の朗々とした歌の力に圧倒されたのです。
正真正銘のスター誕生でした。全員がスタンディングオベーションで祝福し彼は勝ったのです。
彼は準決勝、決勝を当然のように勝ち抜き優勝します。素晴らしい結末でした。
3 荒川静香さんとの不思議な巡り合わせ
マルチンさんがゴッドタレントで最初に歌った「誰も寝てはならぬ」を知ったのは、 2006年トリノオリンピック、女子フリースケートでの荒川静香さんの演技でした。
この時、ルール変更で得点にはカウントされなくなったイナバウアーをプログラムに入れるべきか否か、直前まで悩みぬいた静香さんは、最終的に、あえてイナバウアーを取り入れるという決断をし、たとえようもなく優雅で美しいイナバウアーを演じます。
そして、その苦汁を知っていた観客は静香さんのイナバウアーに大声援を贈り、彼女は賭けに勝ち、見事に金メダルを獲得するのでした。
その荒川静香さんがエキシビションで演じたのがユーレイズミーアップでこのエキジビションが日本でユーレイズミーアップが知られるきっかけになったのです。
マルチンさんと荒川静香さんという二人の勝者の選曲が一致したことに不思議な因縁を感じます。
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