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【8】音楽の話-3:平城山と書いて何と読む? 2022.5.7

小学校のころ、音楽の授業で「平城山」という曲を習いました。哀切な歌詞と旋律で印象にのこったのですが、平城山をナラヤマと読むのがなぜなんだろうと不思議に思いました。
理由がわかったのは後年あるとき奈良に用があって出張したときでした。
京都からJR奈良線に乗っていくと、終点奈良の一つ前の駅が平城山という駅だったのです。
そこで、平城は平城京、奈良の都のナラなんだと納得したのでした。
多分最初に、奈良、奈良山という地名があり、そこに平城京がつくられ奈良の都と呼ばれたということなのではないかと思います。
平城京は平らに均された地につくられたからナラと呼ぶんだというような学説が載っていましたが、だからといって平城と書いてナラと読むのかといったら普通の感覚では無理があるように感じるのはわたしだけでしょうか。

平城山の曲のリンクを載せます。

鮫島有美子さん歌詞付き

 小柳ルミ子さんもとてもよいと思います。

改めて聴いてみてこの曲は佳曲だとおもいます。
でも今の音楽の教科書には載っていないのでしょうね。

この曲は大正時代に詠まれた二首の悲恋の和歌に唄が付けられものです。

人恋ふはかなしきものと平城山にもとほりきつつ堪へがたかりき

いにしへもつまに恋ひつつ越えしとふ平城山のみちに涙おとしぬ

この和歌、そしてこの曲の成立過程については下の記事に詳しく、興味深いです。

歌曲「平城山(ならやま)」の背景 :: 同志社女子大学 (doshisha.ac.jp)



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