
マグロを愛し、人に愛される男。ウジエスーパーの鮮魚バイヤーの1日に密着★(後編)
編集者記事
ウジエスーパーのバイヤーに1日密着企画、後編です。
※ぜひ前編からご覧ください★
向かったのはマグロ市場。様々な水産会社の方が集まり、熱気が感じられます。
床には丸々と立派な体をしたマグロがずらり。バイヤーSさんの目がより一層輝き出しました。
(100キロ越えのマグロが登場!)
市場の方と言葉を交わしながら、一つひとつ品質を見定めていく様子はまさにプロの仕事。
市場内には水産会社などのバイヤーも多く集まっており、みんな一様に真剣なまなざしを向けています。
ここで他社のバイヤーとも仲良く言葉を交わすSさんに、
ウジエスーパーのバイヤーとほかのバイヤーとの違いについて聞いてみました。
「一番違うのは、買い付けた後の鮮魚の扱い方ですね。ウチでは僕が仕入れたものを僕自身が店舗で捌いて売り場に並べることも多いです。手に取ってくださったお客様と積極的に話をして、『今日のマグロは赤身に深みがあるでしょう。脂にコクがある証拠です』と、バイヤー目線の情報をお伝えするんです」
Sさん自ら市場に赴き、仕入れ、捌き、売場に並べ、魅力を言語化。
そしてお客様の声を聞く。ここまで徹底する人が他にいるのでしょうか。
Sさんはさらに続けます。
「お客様に本当においしいものを届けたいから、最高のコンディションや舌触り、脂にコクが出る瞬間、酸味が旨味に変わる瞬間を見極めることが大事です。
マグロのように一定期間熟成させた方がいい魚もありますし、早く出すことだけが全てではありません。今が最良の状態だというのを見極めるのが私の仕事なんです」
お客様が商品を手に取る瞬間、そして家に買って帰って家族みんなで食卓を囲むその時のことまで考え尽くされた仕事ぶり。
さすが価値訴求型スーパーのウジエならではのこだわりですね。
ワクワクこそものの上手なれ-----
まさにプロフェッショナルの仕事。これだけクオリティの高い仕事が、これからウジエに入ってくる人にもできるのでしょうか。
「実は今、社内で研修もやっているんです。魚の知識をガリガリと勉強する場というより、魚の楽しさを教える場ですね。知識は時間が解決してくれるので、まずは楽しさを知ってほしいんです」と、Sさん。
仕事を重ねるごとに、鮮魚の面白さを知り、のめり込むように夢中になって、走り続けたからこそ今がある。そんなSさんだからこそ、自分を突き動かす原動力は楽しいと思える気持ちやワクワクする高揚感だということをよく知っているのでしょう。
新しくウジエに入ってくる人たちに、仕事の楽しみ方を背中で語る、そんなかっこよさが伝わってきます。
「いやいや、自分なんてまだまだ…」と、Sさん。
「自分は鮮魚に特化しているけれど、ウジエにはまだまだすごい人がたくさんいます。だから “鮮魚バイヤーがすごい”のではなく、“ウジエで働いている人がすごいんだぞ”ということが伝わったらいいですね」
そう照れ笑いをしながらも、市場を見渡すSさんの横顔は誰よりもイキイキしていて、隠しきれない輝きを放っていました。
余談ですが、実はSさんが頻繁に顔を出すウジエスーパー利府店は本マグロの売上単価が全32店舗で取り扱う商品の中で1位。
もちろん広告宣伝等の条件は他店舗と一緒です。
それはきっとSさんが自ら仕入れた鮮魚の良さをお客様へ直接伝えているから。
鮮魚の良さをよく理解した上で食べるから、より美味しく感じられるし、
またこの人から買いたいと思わせるのではないでしょうか。