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快適かつリーズナブル?「N’EXで帰宅」という選択肢

 日本の空の玄関口、成田空港と首都圏の間を結ぶビジネス特急「成田エクスプレス」。
「NEX」の愛称でも呼ばれているこの特急列車ですが、実は東京駅からの帰路では通勤電車のグリーン車よりも安く乗れることをご存知でしょうか?
 今回は私が実際に乗ってきたので紹介します。
※この記事はオススメはしますがノンスポンサーです。


NEXとは?

  「NEX」こと成田エクスプレスは、成田空港直結の空港第2ビル駅から、西は東京の新宿駅、南は神奈川県の横浜駅・大船駅までをつなぐ空港アクセス特急です。車内にはテーブルとコンセントが、各座席に完備されています。また、利用者にわかりやすいデジタル案内板が設置されており、次の駅や乗り換えなどが一目でわかるようになっています。
 今回実際に東京駅から大船駅まで乗車したところ、背もたれ部分が通勤電車に比べ柔らかく、長時間乗っても疲れないように感じました。加えて、平日の帰宅ラッシュの時間でもほぼ確実に座席で隣り合うことなく座ることができるようになっている点が現状のようです。
ただし、この列車は全席指定となっているため、事前の予約が必要になっている他、東京駅では「総武線地下ホーム」という場所に到着するので、普段横須賀線などを利用しない方は、移動時間などにも注意が必要です。

NEXのシート。ひじ掛けの部分がコンセントの役割も果たしています。
車内のデジタル案内板。訪日客向けに日•英•中•韓の4言語にて表示されています。


普通列車グリーン車について

 一方で、JR東日本の有料座席といえば、通勤用の電車に連結された、「2階建てグリーン車」というイメージが強い方も多いと思います。普通列車グリーン車は現在、東海道線をはじめ横須賀線、総武快速線など8路線にて運行されています。朝ラッシュの時間などは本数が多いため気軽に利用でき、きっぷは自由席扱いのため、車内で座席を移動することができますし、混雑状況を見て買うかどうか検討することもできます。ただし、座席には基本的にコンセントがついていないので、電子機器をご利用の方は注意が必要です。また、自由席なので座席の指定ができず、帰宅ラッシュの時間帯に座れるかどうかは、ある意味運しだいと言えるでしょう。
 別日に乗車した際の感想としては、グリーン車の座席はある程度快適なものの、車両の端の座席以外は網棚がなく、荷物で足元が塞がってしまうこともある他、背もたれもNEXに比べると、どうしても少し硬めになっているように感じました。

普通列車のグリーン車内。頭のすぐ上が車両の天井になっているので、網棚のスペースがありません。


料金について ~”えきねっと”の活用で安くなる?~

 さて、ここまでは列車のサービスについてご紹介してきましたが、ここからは東京駅から大船駅までを例に、それぞれのお値段について紹介したいと思います。

 まず普通列車グリーン車ですが、料金はSuicaで買うか、紙のきっぷで買うかによっても値段が異なります。料金が安くなるのはSuicaの方で、東京駅から大船駅までの距離だと750円になります。ちなみにきっぷとして購入すると1010円かかります。

 一方NEXは、東京駅から大船駅までの距離では、通常760円かかります。この時点で、「確実に座れる+コンセントが使える」ステータスがプラス10円で利用できることがおわかりいただけるでしょう。
 しかし、これだけではありません。JR東日本の予約サイト「えきねっと」を使って予約することで、通常より100円引きのチケットレス特急券を買うことができるのです。NEXの場合、お値段は660円、ということになります。

 つまり、えきねっとを使って予約することによって、普通のグリーン車より快適な特急列車に、90円安く乗ることができるのです!!!
 ただし、同じ距離でも成田空港を発着する区間で乗ると、料金が大幅に高くなりますのでご注意ください。


終わりに

 いかがでしたでしょうか。「普通列車の追加サービスよりも、特急列車に乗る方が安い」というのは中々珍しいことだと思います。是非この機会を利用して、NEXで快適な帰り道を満喫してみてはいかがでしょうか。
また、このような割引サービスは他の有料特急でも適用されています。内容や入手方法の詳細などは、以下公式サイトより調べてみてください。

詳細はこちらから!(公式サイトより画像引用)


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