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【体験記】ICLは最高という話をします

タイトル通り、ICLは最高という話です。

現時点で施術から1年半が経過。
今のところ支障はないし、術後検査でも特に問題ないと言われている。視界の不良や目の霞みといったものはなく、本当に快適な毎日を送っている。

この前スマホのデータを整理していたら、ICL直後に記録したした音声ファイルを発見したので、供養としてそれを文字起こしして載せています。
迷っている人の参考になればうれしいです!

・ICLとは

ICLとは、眼内コンタクトレンズ治療に用いられるレンズ「Implantable Contact Lens(インプランタブルコンタクトレンズ)」の呼び方。

角膜を削ることによって屈折力を調整するレーシック手術に対して、ICLは目の内に直接レンズを入れて視力を矯正する。

レーシックは一度施術すると元の状態に戻すことはできない一方、万一の場合は摘出して元の目の状態に戻すことが可能。

・決めたきっかけ

ICLはをやる以前は、基本毎日コンタクトを着用していた。

小さい頃から視力が低く、眼鏡をかけると目がしじみみたいに小さくなってしまう。
どんな眼鏡を選んでもシジミ目では可愛くなれないし、あと眼鏡姿は舐められやすいということに気づき、コンタクトなしで外を出歩くなんて考えられなかった。

でもさあ‼️洗ったり擦ったり寝かせたり、毎日のコンタクトの手入れってめんどくさすぎるよなーーーーーーーー⁉️
たまにつけたまま寝てしまったり、液に浸すのを忘れたり、それはまあ雑な扱いを続けていて、「いつ目のトラブルが起きても不思議ではないな……」という状況だった。
実際、急激にドライアイがかなり進んでいて、私のズボラが治るのが先か、目がぶち壊れるのが先かをのデッドヒートを繰り広げていたところ、ICLという存在を知る。

この先、いつか目が限界を迎えるまで毎日ちまちまコンタクトの入れたり外したりするのであれば、はやいうちにエイヤとレンズをぶち込んだ方が楽じゃない?と思い、速攻で施術を決意した。

あとは個人的な事情で、私よりずっと所得が多い父親と同居して生計を一にしているうちに治療費が高い治療をやっておけば、より多くの医療控除が受け取れるという肚もあった。

・病院選び

私が選んだのは名鉄金山駅すぐの名古屋アイクリニック。料金や実績など、病院選びの基準は人によって様々だけれど、私の譲れなかったポイントは下の2つ。

1.通いやすいこと
愛知県在住なので、とにかく県内に絞った。
いくら魅力的な病院があっても、カウンセリング含めて術前検査が3回、術後検査が複数回(病院による)ある以上、遠方だと通うのが大変になる。

加えて2回目の術前検査は、車での来院はNG。点眼でしばらく目が見えない状態になるため(マジ)(マジなんも見えん)(何?)移動手段ははタクシーか電車、徒歩に限られる。アクセスが良いに越したことはないんじゃないかな。

2. エキスパートインストラクターに施術してもらうこと
ICLは、認定医資格(ライセンス)を付与された眼科医のみ行うことができる手術。
その上位のICLエキスパートインストラクターは、さらに上級資格を有していて、国内にわずか10数人しかいない。
つまりエキスパートインストラクターは、手術の腕と実績が広く認められたお医者さんということ。
ICLの失敗例はほとんど聞かないけれど、めんたまなんて取り返しのつかない部位の象徴なので、多少高くても実績と信頼がある先生にやってもらいたかった!
この2つのフィルターにかけて残ったのは、名古屋アイクリニックと中京眼科。

ここからは完全に好みの問題で、私が前者を選んだ理由は、術前検査のコンタクト着用禁止期間がちょっとだけ短かったから……。
HPを見る限り、名古屋アイクリニックの禁止期間は1週間と記載されているのに対して、中京眼科は「10日前後」の記載がある。

名古屋アイクリニックHPより

中京眼科HPより
ほんの僅かな差ではあるものの、とにかく自分は眼鏡姿で人前に出ることが耐えられないので、少しでも禁止期間が短い方を選んだ。

・費用

総額は82万円。その時知ったのだけど、片目だけ乱視になっていたらしく、その分のレンズ加工費がちょっと上乗せされているのを見た。
親の年収で医療控除申請をしたので、翌年の夏頃いくらか返ってきて、実質の負担額は60万円台半ばだったかな。

底辺会社員にはいたたたたたすぎる出費だけれど、今後のコンタクト費用&眼鏡買い替えを考えたら10年そこらで元がとれる。やるなら早いうちにやったほうがお得だと思う。

・スケジュール

・カウンセリング 2022年6月22日(月)

4月下旬に予約を申し込む。前日からコンタクト着用禁止である都合上、月曜日にカウンセリングを受けたくて、そのなかで一番早い枠がこの日だったはず。
簡単な検査の後、ICL適応と判断されたので、その日に術前検査2回分の日程を決めた。

・1回目術前検査2022年8月17日(水)
・2回目術前検査2022年8月22日(月)

2回の術前検査を実施。
コンタクト着用禁止期間をお盆休暇に被せ、休暇中も極力外出を避けて過ごしたので、瓶底眼鏡で人前に出る回数を最小限に済ませることができた。
たしか術前検査は連続した日数で受けられず、数日間空ける必要はあったはず。その間のコンタクト生活は諦めるしかないです。
視力検査や眼圧検査など、とにかくたくさんの検査を受ける。点眼で視力を奪われるなどもする(マジなんの点眼?)
2回目の検査時に手術日と術後検査(翌日、3日後、1週間後)の日程を組む。レンズ自体は乱視の場合2~3ヶ月で完成するので、自分の仕事や個人のスケジュールと相談して決めた。

このクリニックでは、手術後の自宅までのタクシー代またはホテル宿泊費(同じ建屋にあるコンフォートホテル金山)を負担してくれるサービスがあり、迷わずホテルを予約しておく。

・手術日2022年12月2日(金)

手術当日。1週間前から眼鏡着用禁止だったけど、この瓶底も人生で残り1週間か……と思うと感慨深いものがあった。
メモ帳に音声で日記を残していたので、そのまま使う。

開院10分前に着いた。8時20分くらい。
手術前に、瞳孔開くやら点眼を抑える点眼やらをさされた。瞳孔タプタプになってたと思う。
何度か眼圧検査と目薬を繰り返してようやく手術室に入る。
人生で手術経験がないため、うわ〜医療ドラマで見る部屋〜窓がね〜と思った。
あと初めての笑気麻酔、特に楽しい気分にはならなかった。
この時になって初めて手術の実感が湧いて怖気づいてきたけれど、麻酔科医の女の人が励ましてくれてぬいぐるみを持たせてくれた。優し〜ね。
レンズは片方ずつ入れられる。
消毒としてなのか、綿棒をレベル100まで強化したようなブラシでゴシゴシと瞼を擦られる。
目の周りの肌はとても薄いからもう少し大切に扱ってほしいです!と叫びそうになる。なんのために私が毎晩ちまちまアイクリーム塗っていると思ってるんだ!
その後テープみたいなもので瞬きができないよう固定され、水が目薬かわからない、液体のようなものをドブドブ流される。
針がまっすぐ私の目に向かっていって、でも瞬きができないわたしは目を背けることもできない。光を見続けるよう指示された私ができるのは、ただ祈ることだけ。
角膜を切られる感覚はなかったけれど、レンズが入っていくターンは、いままでの人生で感じたことない圧迫感を感じた。
目を押されているというか、コンタクト5枚まとめてギュッッッと入れる感じ!たまらなく気持ちが悪い!視界はね、なんか銀河みたいな感じ。
でもまあそれも各1分位の出来事で、私も大人なので、ぬいぐるみを握り締めることでなんとか堪えた。でもあとちょっとでも長かったらあのくまさんを握り潰していた。

手術後、ふかふかのソファーで安静にするよう言われる。
カフェオレとクッキーを出してくれて、クッキーには病院のマスコットキャラクターがプリントアウトされていて、商売繁盛してますなあ!と思った。
ふかふかのソファー家にもほしいな〜そういえばブラックフライデーでインフィニティーチェアが15%オフされてたな〜とつらつら考えていたら1時間半経っていた。その頃にはじんじんとした目の痛みも和らいでいた。
目の保護のために自前の伊達メガネをつけて病院を出る。これは1週間くらいは必要みたい。既に12時を回っていて、アスナル金山でチキンとサツマイモのドリアを食べた。
そのあとコンフォートホテルにチェックインをして2時間おきに点眼して、ラウンジスペースでダラダラした。置いてあるレイチェルカーソンの写真集が良かった。

シャワーは禁止で、シートで体を拭いた。冬でよかった。明日自動洗髪機でシャワーしてもらえるそう。その機械、家にほしい。
翌朝目を開けた瞬間の「どこまでも見える」感、びっくりした!すげ〜〜〜〜〜
自動洗髪機の気持ち悪さもすげ〜〜〜〜
頭皮を機械的に揉まれて鳥肌がとまらない!
大人しくてめえの手で洗います。

↑たのしそうね

食べたドリア。全然おいしそうに、みえないね……

・感想とまとめ

私もICLをするかどうか迷っていたときに、色々な人のレポを見たけれど、だいたいレポは「ICLは最高」としか言っていなくて、手術の恐怖について言及されていないことが多い。
実際、施術中に「こんなん聞いてね〜〜〜〜〜〜」と思った。まあ目に異物入れてるわけだから、平気なわけないわな。

でも全てをひっくるめた上で、彼らと同じようにわたしも「ICLは最高」と言い切ります。やって後悔したこと一度もない!

翌朝の感動を思えば、あの5分にも満たない手術の不快さなんて忘れてしまうし、不快さのレベルとしては、「コンタクトしたまま寝ちゃって目がカピカピ!最悪!」を15回一気にまとめて食らった感じ。それで半永久的に良い視力が手に入るなら、十分お釣りがくる。

毎日のストレスだったコンタクトの手入れから解放されて𝓗𝓐𝓟𝓟𝓨、何より起きた瞬間から常に「すべてが見える」状態なので、QOLが跳ね上がりした。最高最高!世界って美しい!

後遺症としてハロー・グレアが出現したけれど、3ヶ月くらいで気づいたら消滅していた。別に出現しても差し障りなかった。

ハロー・グレア現象。
こんな感じで光の輪っかが見える。


まとめると、「ICLは手術中の5分の不快さを我慢できる覚悟があれば本当に最高」ということです。できれば早いうちに済ましてしまったほうが相対的にコスパが良いので、迷っているのなら一度カウセヘ行って色々聞いてみるのがありだと思う。

わたしはこのめんたまを大切に大切に慈しみます。

以上!


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