2024.04.29

心を掻き乱されることが連続した。泣いたりしたけど、前より鬱っぽくなることはなく、ただ落ち込む程度で済んだ。過去の自分の異常さが身に沁みる。かわいそうに、ただ耐えるだけで生き延びてきただなんてね。


Netflixで「私のトナカイちゃん」を観た。
話の展開が読めるような薄っぺらいアニメやドラマには興味がなくて(そういうのを「見やすい」といって好む人達もいる)、少々重めのシリアスな話を好む私にとって久々に面白いと思えるストーリーだった。でも、観れば観るほど予想外にも私にとってドンピシャな内容で、主人公の心情に心当たりがあって怖くなった。「これ、私も似たようなもんやん」そこから悲しくて悲しくて、でも泣く気力もなくてぐったりした。

このドラマの口コミや感想を調べたけど、やっぱり共感するだなんて人はいなくて、みんなして主人公も異常だとかやばいだなんて言っていて、さらにはこの話の真意を理解している人はほんの一部だった。世の中の状況はだいたいもうわかっているから「やっぱりそうだよな」と呆れるだけで済ませた私は、随分強靭なメンタルを手に入れられたんだと思った。全然誇らしくなかった。


今朝はどういう経緯か忘れたけど、漫画の広告に釣られて「瓜を破る」をめちゃコミで読んだ。はじめて会員登録をして無料で読めるところも早々に読み終わって、人生で二度目の課金をしてまで読んだ。今公開されている100話以上を全部読もうと思ったら5000円くらいするだなんて、節約家の私にとって高価すぎると思っていても、止められないくらいすごい勢いで全部読んだ。ずっと号泣しながら読んだ。昔の自分なら「どうして私はみんながしている経験をできなかったんだ」と恨み妬んでいただろうけど、今の私にはそんな感情は少ししか湧かなかった。ただちょっと寂しいだけだった。ちょっと寂しいだけのはずが目が腫れるほどに大泣きしてしまって疲れた。でもいい漫画だった。まだ完結していないからまだ胸が苦しい。


悔しくても悲しくてもただ生きることしかできなくて、いつ何がどうであっても誰かに寄りかかることなんてできなくて、自分を頼りに生きないといけない。から、自分で自分を程々にいい具合にしていかないとね。完治まではいかなくても快方に向かっている、すごいよ。

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