2024.04.05

30才を目前にした今、自分の中の変化に気付くことが多々ある。
いちばん思うのは、人間不信、人的トラウマが随分治ってきたことだ(今現在、上手くいっているから上手くやれていると勘違いしている可能性も高い。)。高3の夏に強姦事件に遭って処女を失っただけではなく、強烈な人的トラウマを植え付けられて大切ないろんなことを失って鬱になって頭がおかしくなった。警察署のカウンセラーの先生には「時間が解決してくれるし、時間が経つことでしか癒やせない」と言われていたけど、まさかその「時間」というのは「約12年の月日」だとは思ってもみなかったよ。しかも正確に言うと時間が先陣切って解決してくれたのではなく、時間が経つことで嫌なことの比重が軽くなっただけの話である。時間はなんにも頑張っちゃくれていない。それなのにどうしてみんなして「大丈夫、時間が解決してくれるよ!」なんて言うのか、どうして時間なんかの肩を持つのか?あいつはただ存在しているのみ、ただこの世のものすべてにそれぞれ平等に1秒をカウントしてるだけじゃないか。時間に何の恩義があるっていうんだ。誰か教えてくれ。

もうすぐ生涯を終えようとしている父を目の前にして子供の頃は家族のことが嫌いだったけど、今はそこまで嫌いではなくなった。父と母が(ほぼ母)わたしのことを自立した大人に育ててくれた証拠だと思う。そして、30近くなればもうこの世界がどういうことなのか、仕組みがわかり始めて飽き飽きしてくる。これから先はきっと変わり映えのしない同じ生活だ。だからみんな結婚して家庭を持って子供を育てるのだとわかった。にしても、何年も付き合ってから結婚するにはもう遅い年齢だし、そうするとちゃんと計画的に行動しないといけない。苦手分野だ。だけど幸せになりたかったらそれ相応の努力をしないといけないんだ。まだ未練を感じることは山ほどあるけど、どうせまた事件のせいにしてしまって苦しくなるだけだから、温かい家庭に居場所があって、希望である子供がいれば人生は明るくなるんじゃないかと思う。わたしの夢は、きっとそれだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?