ホームレスの話

ニカラグアのホームレスはいつも5、6人でたむろして酒を飲んでいる。
夜通しで飲んでいるらしく朝になると出来上がった酔っ払いが毎日どこかしらにいるのだ。

不思議なのは毎日微妙にその場所が変わることだ。
職場へ向かう時は面倒なことにならないように彼らを避けて道を選んでいたのだが、しばらくして分かったのは彼らは2ブロック位の範囲で4箇所くらいの場所を順番に場所を変えていたのだ。

地元の人にこの話をするとおもしろいことがわかった。
彼らホームレスはこの辺りの人が順番に食べ物と酒を与えているというのだ。で、食べ物をもらった家の前でお酒を飲むので順番通りに場所を変えることになるというわけだ。

こうしておけば彼らもカツアゲのようなこともしないので安全だしお互いメリットがあるという。

ノラ犬ノラ猫とほぼ同じ扱いってのがすごい。エサは与えるけどなにも期待しない。むしろ堕落の道具を与える。生き物は存在してるだけで価値がある、ということを肯定しないと出来ないと思うけどこらがキリスト教的な愛なのだろうか。
幸せとはなんなのか少し考えさせられた。

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