マンゴーの話
ニカラグアの路上には色々な物売りがいるがその一つにマンゴーがある。
ただし、まだ熟していない青いマンゴーに塩を酢をかけて食べるスタイルがほとんどだ。
コーラや激甘なケーキ大好きなニカラグア人なのになぜかマンゴーはこうやって食べるのだ。
ニカラグア人の友人に理由を聞いても、こういうものだから、とすっきりとした答えはなかったのだが、先日その答えがわかったような気がした。
ニカラグアではマンゴーの木は街路樹としてそこら中に生えている。
季節になると熟したマンゴー落ちてそこらじゅうに転がるのだ。
朝早く町を歩くとそれを路上生活者がせっせと拾って食べているのだ。
もちろん一般の人や子供も拾って食べているのだけど、おそらくニカラグア人の中には無意識のうちに
「完熟マンゴーは貧乏な人の食べ物」
というイメージができているのではないだろうか。
それで、お金を出して買うのは塩を酢をかけて食べる青いマンゴーなのだろう。あれば別の食べ物だから。
こないだマンゴーを一つ拾って食べた。日本で買ったら500円はくだらないような立派な完熟マンゴーだ。おいしかった。また拾って食べよう。
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