北東インド旅(6)辛さで唇が2倍に膨れる

交番のおじちゃんに見送られてスーモ出発。
スーモの中であった若い男の子と話をしてたら「この辺りは犬が多いから犬に気をつけろ」と言って犬に噛まれて血だらけになってる写真を次々に見せてきた。何枚あるんだってくらい沢山見せてくる。警告したいのは分かったからもういいよ、と言うとなんだか物足りなそうな顔をしていた。
6時間ほどでBomdila着。標高2100mにある山の斜面にある美しい町だ。ここまで来ると雰囲気はぐっとチベット感が増し、どの町にも必ずチベット仏教の寺や修道院がある。早速坂を登ってBomdila修道院に向かう。

実際犬が多い
Bomdila修道院


チベット文化圏はこれまでも中国領のチベット自治区や北インドのラダック、スピティ渓谷などを旅してきたけど、この辺りの特徴はチベット文化圏でもありブータンの文化圏でもあることなのだ。正直チベット仏教の宗派の違いを語るほど詳しくはないが、寺や修道院の装飾は龍の絵が多様されていて鮮やかな色彩などは違いを感じるのことができる。
そしてもう一つ、ブータン料理は世界一辛い料理としても有名なのだ。

修道院を見て回ったあと敷地内にレストランがあるのを見つけたので入ってみた。このあたりのローカル料理はないかと聞くと普段は出してないけど今は他にお客さんもいないから作ってあげるよと言ってプタンという麺料理を作ってくれることになった。小麦と水と油でこねて生地をつくると両手の手のひらで火おこしをするような動きで細い麺をどんどん作っていく。それをたっぷりのお湯で茹でる。その間に唐辛子のペーストとバレと呼ばれる青ネギのような野菜を刻んだもの、そしてチュラと呼ばれるチーズをいれてソースを作る。このソースをチャメンという。茹で上がった麺にそのチャメンを絡めて完成。

プタンを作ってくれている
プタン

一口食べる。うまい。麺は讃岐うどん並のコシがあり、バレの爽やかなシャキシャキ感とバランスが取れている。チャメンも辛いけど旨みがあるのでどんどんいける。と、思ったらやっぱり辛い。というか痛い。5口目くらいから唇と舌が腫れ上がってるのが分かる。でもやっぱり旨いから食べる。田中邦衛のような口になって食べてるぼくを見かねてお店のお母さんが笑いながらリンゴジュースを出してくれた。「これでも辛さを控えてるのよ」と、言うのだから恐ろしい。
そんなこんなでしっかり完食してお礼を言ってお店を出た。宿までの帰り道で飲んだラッシーがなんと美味しかったことか。

明日は旅の目的地の一つTawangタワンへ向かいます。

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