レースフォーザギャラクシーのルールが分かったつもりになれる初心者向け講座

★注意★
このルール解説は分かりやすさを重視しているため、ルールの細かいところを説明していなかったり、頻繁に順番が前後することがあります。
この解説を読んで一通り分かった気になった後は、他のちゃんとした解説を一読することを強くお勧めします。

●カードについて
レースフォーザギャラクシーのカードは、『ワールドカード』と『デベロップカード』に分かれます。
ワールドカードは左上が○印であり、デベロップカードは左上が◇印です。
そして、その印の中の数字が『コスト』になります。
カードを場に出す際に、場に出すカードの他にコスト分の枚数のカードを手札から捨てる必要があります。
コストの右の六角形の中の数字は、カードを場に出した時の『勝利点』になります。

ただし、ワールドの中には『軍事ワールド』という少し特殊なカードがあります。
軍事ワールドは○印の中のコストが赤い白抜きになっています。
軍事ワールドは(基本的に)手札を捨ててプレイすることはできず、『軍事力』という数値を使って出すことになります。
(詳しくは後述)

●アクションの選択
このゲームは各自が『実行したいアクションを選択』することで進みます。
2人戦では各自が”2つ”のアクションを、3人戦以上の場合は各自が”1つ”のアクションを選択します。
”誰かが”選択したアクションは実行され、(基本的に)全員がそのアクションを行います。このときそのアクションを選択した人はそのアクションを強化するちょっとした特権を得ることができます。
一方、誰も選ばなかったアクションは実行されません。
なので、自分のやりたいアクションを選択しつつ、相手の選んだアクションも利用して行くと言うのが理想的になります。

●カードを出すアクション:『移住』と『発展』
『ワールドカード』と『デベロップカード』は出すアクションが違いますが、出し方はほぼ同じです。
『ワールドカード』を出すには『移住』のアクションが必要です。
『デベロップカード』を出すには『発展』のアクションが必要です。

誰かが『移住』のアクションを選択した場合、全員が手札の『ワールドカード』を1枚だけ場に出すことができます。
このとき、ワールドのコスト分のカードを手札から捨てる必要があります。
『移住アクションを選択した人』が『ワールドを場に出した』場合、その人は『カードを1枚引く』特権を得られます。

誰かが『発展』のアクションを選択した場合、全員が手札の『デベロップカード』を1枚だけ場に出すことができます。
このとき、デベロップのコスト分のカードを手札から捨てる必要があります。
ただし、『発展アクションを選択した人』はデベロップのコストで『捨てるカードが1枚減る』特権を得られます。

場に出したカードは色んな特殊能力を持っています。その特殊能力の多くは、『対応するアクションの実行時』に効果を発揮します。

●早めに出したい生産惑星
ではどんなカードを出すのがいいのでしょうか。
もちろん場合によりますが、最初にお勧めするのは『製品を生産できる生産ワールド』です。コストが低いものだとなおよいでしょう。
生産ワールドには2種類あります。○印の中が色で塗りつぶされている『生産惑星』と、○印に色の縁取りがある『単発生産惑星』です。
『生産惑星』は誰かが『生産アクションを実行した時に』上に対応した色の商品が置かれます。
『単発生産惑星』は『場に出た時に』上に対応した色の商品が置かれますが、生産アクションが選ばれた時の生産は(基本的に)”特権”が無い限りありません。
(単発生産惑星が初期惑星の場合はスタート時に製品が置かれます)
(生産アクションとその特権については後述します)
こうやって生まれた製品を『交易』して手札を増やし、増やした手札でさらに強いアクションをしていくのがレースフォーザギャラクシーの基本となります。
(交易については後述します)

●いいカードが無い場合。カードを引いてくるアクション:『探査』
いいカードが手元にない場合、もしくはカードが”少し”足りない場合。序盤の助けとなるのが『探査』アクションです。

誰かが『探査』のアクションを選択した場合、全員が(基本的には)2枚のカードを山札から見て、そのうち選択した1枚を手札に加えます。
この時、『探査アクションを選択した人』は2種類の特権のうちどちらかを選択できます。
『+1+1』:『1枚多く見て1枚多く残す』、つまり3枚見て2枚残せます。手札が増えるので序盤に選択されることが比較的多いです。
『+5+0』:『5枚多く見て0枚多く残す』、つまり7枚見て1枚残せます。希望のカードが引ける可能性が高くなるので、手札枚数に余裕のある後半に選択されることがあります。
2人戦では両方の特権を選択することも可能です。その場合6枚多く見て1枚多く残す、つまり8枚見て2枚残せます。

手札が増えるので一見お得ですが、選ばなかった他の人も1枚手札が増えること、増える手札枚数が+1+1特権を選んでも2枚と多くないことには注意が必要です。
(選ばなかった人との差は手札1枚。移住や発展の特権でも1枚手札が得することを考えると強いアクションではありません)

●ワールドに製品を生み出すアクション:『生産』
名前の通りワールドに製品を生み出すアクションが『生産』です。
ただし前提として、『生産惑星』(もしくは『単発生産惑星』)が場に出ていないと何の効果もありません。

誰かが『生産』のアクションを選択した場合、全員の全ての『生産惑星』に対応した色の製品が生産されます。ただし、既に製品が乗っている生産惑星では生産は行われません。1つのワールドに保管できる製品は1つです。
このとき、『生産アクションを選択した人』は、特権として自分の製品の乗っていない『単発生産惑星』”1つ”を選んで対応した色の製品を生産させることができます。(他の単発生産惑星では(基本的に)生産されません)
灰色のワールドやデベロップは製品を生産しません。

●製品の使い道。ドローと勝利点:『交易』と『消費』
製品の使い道には2つあります。『交易』と『消費』です。

製品を売ってカードに変換するのが『交易』アクションです。BGAでは『$』マークで表示されています。
交易では『交易アクションを選択した人だけ』が特権として交易を行えます。他のプレイヤーは交易を行えません。
『交易アクションを選択した人』は自分のワールドの製品を”1つ”売却します。
売却した製品が、『青なら2枚、茶色なら3枚、緑なら4枚、黄色なら5枚』のカードを引きます。
交易は手札を大きく増やす効果なので、『手札を増やすには交易を活用するのが重要』となります。
誰かが交易のアクションを選択した場合、その後『消費』アクションが行われます。

誰かが『交易』のアクションか『消費』のアクションを選択した場合、全員が『消費』アクションを行います。
この消費アクションは『義務』であることに注意してください。

消費アクションが発生した場合、全員が可能な限りの範囲で商品を消費しなければなりません。
一部のカードは『製品を消費して勝利点チップ(あるいはカード)を獲得する』という『消費能力』を持っています。
BGAでは商品をクリックした後、消費先のカードをクリックすれば製品を消費できます。
(基本的には)1つの消費能力は1ターンに1回しか使えません。消費能力が足りなくて残った製品はそのままになります。

この時、『x2』の『消費アクションを選択した人』は、”商品を消費したことで獲得する勝利点”が2倍になる特権を得ます。
(獲得するカードや、商品の消費以外で獲得する勝利点は2倍になりません)
製品の消費を効率良く行うには『生産惑星』と『消費能力』の両方をそれなりの数揃える必要がありますが、x2の特権を含めると一度に多くの勝利点を稼ぐことが可能になります。

●軍事力を使ったカードの出し方
一部のカードは『軍事力』を上げる効果を持っています。(軍事力を上げるカードを出していない場合、軍事力は0です)
『移住』フェイズに、『自分の軍事力以下のコストの軍事ワールド』であれば、手札をコストとして捨てることなくそのワールドを場に出すことができます。
(基本的に)軍事力は使っても減りません。

●アクションフェイズの順番
各アクションフェイズは、説明した順番では無く以下の順番で実行されます。
『探査→発展→移住→交易→消費→生産』
なので、以下のことに注意してください。
・探査で引いたカードはそのターンの発展や移住に使用できる。逆に交易や消費で引くカードはそのターンの発展や移住に使用できない。
・生産で生み出す商品はそのターンの交易や消費に使用できない。つまり、消費のためには前のターンに製品を生産しておかなければならない。
・発展で出したデベロップはそのターンの移住フェイズに効果を発揮する。逆に移住で出したワールドはそのターンの発展フェイズに効果を発揮しない。
・移住で出した『単発生産惑星』の商品はそのターンの交易・消費に使用できる。(状況によっては使用しなくてはならない)
選択されたアクションが全て終わるとターン終了となり、そのタイミングで手札が10枚を超えている場合、10枚になるように手札を捨てる必要があります。

●ゲームの終了条件
ターンの終了時に以下のどちらかの条件を満たすとゲーム終了となります。
・『誰かが12枚以上のカードを場に出している』
・『人数x12点分の勝利点チップが使いきられる』(勝利点チップの残りが無くなっても勝利点は獲得できます)
『出したカードの点数』・『獲得した勝利点チップ』・『特殊な勝利点を持つカードのボーナス』の合計の一番多い人が勝利となります。
同点の場合、『ゲーム終了時の手札と商品の合計』が多い人がより上位となります。

★最後にもう一度注意★
このルール解説は分かりやすさを重視しているため、ルールの細かいところを説明していなかったり、頻繁に順番が前後することがあります。
この解説を読んで一通り分かった気になった後は、他のちゃんとした解説を一読することを強くお勧めします。


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