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2020年上半期に遊んだゲームのこと

なんとなくゲームの開発に活かせることもあるかなと思って
上半期に遊んだ分をメモして取っておいてありました。

- Oxygen not included
- ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル
- デス・ストランディング
- Return of the Obra Dinn
- まつろぱれっと
- Song of bloom
- White Door
- Reigns
- unrailed!
- あつまれどうぶつの森
- グノーシア
- celeste
- 深世海
- Factorio

どれも面白かったのですが、いくつか取り上げて思ったことを書きます。
わずかなネタバレがあるかもしれません。

ビフォー・アライビング・アット・ザ・ターミナル

「町」と「記憶」がテーマのホラー(というほどホラーではないけど)ビジュアルノベル。
友人がおすすめしていて、キービジュアルの空気感が気になったので。
流れとしては、ある「町」で主人公が子ども〜大学までに体験した、いくつかの都市伝説みたいな出来事を中心に話が進んでいく。

主となる話を進める合間に、この「町」とキャラクターの所作がとてつもなく緻密に描写される。コーヒーを淹れるにしても、水を汲む〜コップに注ぐまで4段階くらいあった気がする(うろ覚え)。でもそんなにくどくない。
そういう描写の中に、わずかなズレみたいなものがごく自然に埋め込まれている。「友人に先週一緒に行った飯屋の話をしていたら、私はカレーを食べに行ったつもりで話してるのに、どうも友人はパスタを食べた前提で話している」みたいなズレ。(ちゃんと例えられてるか分からないけど)
この緻密な描写が生むリアリティとその些細なズレから、ふつうのホラーとは少し違った不安感がずっとあった。

箪笥に閉じ込められる(?)シーンのことを、まだたまに思い返す。

デス・ストランディング

登山がしたい一心で。雪見温泉していい湯だなが歌える。
道を歩いてるときの振動や音、手触りがすごく凝っていて、えんえんと新しい道を探している時間が楽しかった。
悪路を行くと装備品の耐久値が減るという、リスクと結果がわりと現実に即していて納得感のあるものになってるのも良かった。

ストーリーは、途中から座礁地帯とアメリのことばかり考えていた。
主人公、見た目はリアルなおじさんなんだけど(リアルなおじさんが出てくるゲームをあまりやらないので...)、話を進めれば進めるほど精神的には子ども時代の面影がちらつくように感じられた。でもそういうものかもしれない。

まつろぱれっと

絵画に描かれた白黒の女の子と過ごすホラー風味の謎解きアドベンチャー。
彼女の要望と、真っ暗な謎の空間に散らばる彼女の記憶を頼りに、絵画をただしく彩り完成させていくというのが基本的な流れ。

謎解きに失敗すると女の子にさまざまな方法で殺られるが、殺られた場合の反応になぞのコミカルさがあり、理不尽な突然の死(=ゲーム的にはミス)もぜんぜん気にならない。むしろ死に方はコレクション要素になっているので後々積極的に死にに行く。

ゲーム中ほとんど女の子の絵画と向き合っていたせいか死に方網羅のせいか、自分が彼女を完成させていくというシステムのせいか、プレイ時間は短めながらも女の子への感情移入がしっかりできて、終盤の展開への没入感がすごかった。
えいえんに真っ暗なアトリエで完成しない絵画に向かい合いたいじんせいだった。

深世海

海中で生き残った人類(?)が海を下に下に潜っていく探索アクション。
深海魚、クラゲ、ただよう海藻、サンゴ礁、古代文明の遺跡、沈没船、あと宗教的な印象のある有機的な形の建造物と、海を軸に色々ぜんぶ入りみたいなことになっていて、画面を見てるだけでも相当幸せになれる。
サウンドはSE含めほとんど全部撮り下ろしのようで、ぼわーんとした深海らしい深く響いた音がする。鐘楼を叩いた音に似てる気がする。それで宗教っぽいなと思うのかも。

操作感は独特で、海の中かつ潜水服を着ているので歩行が遅く、基本は空気噴射をジャンプ代わりにして移動していく。高い所から着地すると、負荷によって空気ボンベが傷つくので、着地直前にわずかに逆方向に空気噴射して速度調整する。海の中だけど宇宙にいるみたいだなと思った。(代わりにアクションゲームとしての爽快感は薄くてストレス、という意見もちょっと見た)

ホラー要素は特にない(と思う)けど暗いだけでも普通に怖くなってくるので、おとものロボがいて良かった。回復アイテムをけなげに運んできて、でも壁に阻まれてわたわたしていたりして、とてもかわいい。

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