2002 ダイノジ

 ネタ所要時間、3:54、最初の笑いまでの時間、17.0秒。ツカミ、なし(ただの自己紹介)。ツッコミが帽子を被り、オレンジのつなぎを着ており、衣装が派手な分ネタの地味さが目立った(そもそも目立たないから「地味」なので、矛盾しているかもしれないが)。最初に「タイプが違うんですよ」のくだりで1つ笑いが欲しかったが何もなく、大分イジりも何もなく、最初にウケたのが「下ネタやめろ」なため、ネタ選びを誤ったか、構成力が欠如しているのかと思われた。
 こちらも数回「固有名詞ネタ」を入れており、それがこの頃のトレンドだと確信した。なかでも唯一笑えたのが(ボケが、作業着の相方に対して)「オートバックス(番組スポンサー)にこびてるのか」という台詞だったが、大会をうまく利用したものだと感じた。しかし、ネタに山場がなく、ツッコミが勝手に暴走して自分で突っ込むスタイルは、漫才というより漫談である。コンビでのやり合いの手数の多さが見たかった。最後の(おそらくおなじみの)ダイノジポーズが、ネタと連結した流れならばなおプロらしさを出せたであろう。

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